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[地球遊泳]五輪開催 諦めぬ信念…結城和香子

  
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 体操の国際競技会が、8日都内で開かれた。コロナ対策を徹底、少数だが観客も入れ、延期された2020年東京大会に向けた経験を得ることが主眼の一つだ。検査判定など運営の難しさも見えたが、国内外で感染が再拡大する中、国際大会を開催できたことは東京大会への布石になる。

 閉会式で内村航平選手が語った言葉がある。「(東京五輪開催を)『できないのでは』ではなく、『どうやったらできるか』と考えてほしい。大変なことであるのは承知の上で、それでも国民の皆さんとアスリートが同じ気持ちでないと大会はできない。何とかできるやり方というのが必ずあると思う」。大会開催を悲観的に捉える世論調査結果などに触れ、抱いてきた思いだという。故障から復帰を目指す時、新技に挑む時、「どうやったらできるか」を見つめ、試行錯誤を積んできた。心を定め、道を模索する。それは選手としての信念でもあるのだろう。

 15日に来日する国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が11日、リモートの記者会見で付け加えた。「我々は今、様々な知見を集め、対策の道具箱を作ろうとしている。状況に応じたやり方で、五輪が安全に開催できることを示せれば、(内村)選手が言うような、人々の感じ方を変える一助にもなる」

 競技会では、コロナ禍で練習環境の制約を受け、厳しい感染防止策を課され、それでも久々に集った選手たちが、競い合う喜びを爆発させた。「僕たちの表情を見てもらえると分かると思うけど、めちゃくちゃ楽しかった」(内村)。

 選手たちの友情が、苦難に直面してきた人々をつなぐ絆になれるとしたら。来年の東京大会が、選手そして私たちにとって、そんな唯一無二の記憶になってほしいと思う。(編集委員)

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1620933 1 東京オリンピック2020速報 2020/11/12 15:00:00 2020/11/12 15:00:00 2020/11/12 15:00:00
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