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来夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出について、大会組織委員会が大幅な簡素化を図る方針であることがわかった。狂言師の野村萬斎さん(54)が統括する7人の演出チームは解散する。野村さんは組織委のアドバイザーにとどまる予定で、23日に記者会見して説明する。
野村さんは2018年7月に統括責任者に就任。五輪は「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞を受賞した映画監督の山崎貴さん(56)、パラリンピックはCMクリエイティブディレクターの佐々木宏さん(66)が責任者だった。
3人にミュージシャンの椎名林檎さん(42)らを加えた7人は「平和」「復興」などの理念を基に演出を練ってきた。招致段階の開閉会式の予算は上限91億円だったが、内容が固まるにつれ増大し、昨年2月時点で130億円になった。
大会延期後、組織委や国際オリンピック委員会(IOC)は、感染防止と経費削減を両立する簡素化を打ち出した。ただ、式典に使う物品の保管料や人件費の増加で、予算は165億円まで膨らむ見込みで、華美な演出を取りやめる必要が生じている。
今後、佐々木さんを中心に、より少ない経費で、コロナ禍をふまえたメッセージを発する演出を改めて作り上げる。
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