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東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子新会長(56)が26日、東京都内で読売新聞などのインタビューに応じ、無観客での大会開催は現時点で想定していないことを明らかにした。「新型コロナウイルスの感染状況にもよるが、他の大会は観客を入れていて、なぜ五輪・パラは入らないのかと思われる」と述べ、観客を入れた形での開催を目指す考えを示した。

橋本会長は、テニスの国際大会など観客を入れた大会が国内外で開催されている現状を踏まえ、「コロナ対策をしっかり講じれば安全性が保たれ、クラスター(感染集団)も出さずに開催できている。それをベースに考えたい」とも語った。観客の受け入れについては、国際オリンピック委員会(IOC)などと協議した上で、3月下旬までに方向性を示す意向を明らかにした。
世論で大会の再延期を望む声があることについては、「1年延期して多くの経費がかかっており、さらなる延期は国民の皆さんに受け入れてもらえない。1年後には北京冬季五輪も控えており、IOCも再延期の話は一切言わない」と話し、再延期には否定的な見解を示した。