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「世界一つになる五輪に」引き継ぎ式最終走者…聖火きょう出発

  
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 東京五輪の聖火リレーが25日、福島県をスタートする。1年前にギリシャで行われた聖火の引き継ぎ式で最終走者を務めた2016年リオデジャネイロ五輪の陸上女子棒高跳び金メダリスト、エカテリニ・ステファニディ(31)(ギリシャ)が読売新聞のインタビューに応じ、「自分がつないだ聖火が日本でリレーされることに興奮している。五輪が、世界が一つになる機会になってほしい」と期待を寄せた。(ロンドン 岡田浩幸)

東京五輪の聖火引き継ぎ式で、聖火皿に火を移す最終走者を務めたステファニディ(2020年3月19日、アテネ・パナシナイコ競技場で)
東京五輪の聖火引き継ぎ式で、聖火皿に火を移す最終走者を務めたステファニディ(2020年3月19日、アテネ・パナシナイコ競技場で)
リオ五輪の陸上女子棒高跳びでは、金メダルを獲得した=ギリシャオリンピック委員会提供
リオ五輪の陸上女子棒高跳びでは、金メダルを獲得した=ギリシャオリンピック委員会提供

 聖火は昨年3月、ギリシャで採火され、同国内でリレーが始まったが、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する政府の要請で、すぐに中止された。その後、アテネ・パナシナイコ競技場で日本への聖火引き継ぎ式が行われ、ステファニディは最終走者を務めた。「名誉な役だったが、状況は大きく変わってしまった」。胸中は複雑だった。

 当時、ギリシャでは練習ができなくなり、欧州各地で大会中止が相次いだ。先が見えない脅威に、自身のSNSで「国際オリンピック委員会(IOC)は私たちや家族の健康を危険にさらしたいのだろうか」と不安を吐露した。他の選手や団体からも五輪の延期や中止を求める声が高まり、史上初の延期が決まった。

考え変わった

 今もコロナは収束していない。ただ、自身の考えは変わったという。「とても難しい判断だけど、今夏の五輪を中止・延期してほしいか、開催してほしいかと聞かれれば、今は後者を選ぶ」。その理由を「私たちはウイルスについて多くを学んだ。多くの国で検査態勢が整い、ワクチン接種が始まった。国際大会での感染防止対策もいくつか確立されている」と話す。

 一方で不安も残る。「無症状で元気でも、周りにうつしたり、検査で陽性となって競技ができなくなったりすることを多くの選手が心配している」。選手のワクチン接種に関しては「若く健康な選手が、真に必要な人より先に受けるという考えは好きじゃない。持病やアレルギーがある選手もいる。ワクチンについて私たちはまだ、明確な判断ができるだけの知識を持っていない」と語る。

戦う姿見せたい

 東京大会は海外からの一般観客を受け入れないことが決まった。「誰にとっても、(大会は)理想的な姿からは、ほど遠いものになる」。ただ、困難な状況だからこそ大会が果たせる役割があると信じている。自身は昨秋から米国で練習を積んでいるが、ギリシャでは今も多くの競技施設が閉鎖され、子どもがスポーツを楽しむ機会が失われているという。「戦う姿を見せたい。そのために、すべての選手ができうる最高の準備をするはずだ」

 エカテリニ・ステファニディ リオデジャネイロ五輪の陸上女子棒高跳びで4メートル85をマークして金メダルに輝いた。世界選手権でも2017年ロンドン大会で金、19年ドーハ大会で銅メダルを獲得。世界陸連のアスリート委員を務めている。

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1935246 0 東京オリンピック 2021/03/25 05:00:00 2021/03/25 08:37:46 2021/03/25 08:37:46 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210324-OYT1I50111-T.jpg?type=thumbnail
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