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津波で母と祖母を失った福島の18歳、復興の願い込められた希望の火つなぎ走る

  
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聖火リレーに向けて練習する三浦光さん(8日、福島県南相馬市で)=前田尚紀撮影
聖火リレーに向けて練習する三浦光さん(8日、福島県南相馬市で)=前田尚紀撮影

 東京五輪の聖火リレーは25日、東日本大震災から10年となった福島県から始まる。当時8歳で、津波によって母と祖母を失い、この春、社会人になる青年も走者の一人。亡き2人への思いと、支えてくれた人に対する感謝を胸に、復興の願いが込められた「希望の火」をつなぐ。

 「成長して元気に走る自分の姿を天国から見て、安心してもらいたい」。1日に福島県立小高産業技術高校を卒業した三浦ひかりさん(18)は、母の浩美さん(当時36歳)と、祖母の安子さん(当時79歳)の遺影が飾られた南相馬市の自宅で、そう語った。

 2011年3月11日。浩美さんは親族を避難させようと沿岸部の実家に車で向かい、同乗していた安子さんとともに行方不明になった。父の良幸さん(64)、兄のはるかさん(21)と避難所を回って捜したが、東京電力福島第一原発で爆発が相次ぎ、県外に逃げた。

 約1か月後、家に戻って間もなく、津波に巻き込まれた母と祖母の遺体が市内で見つかった。ハンバーグを一緒に作ってくれた母。好物のヨーグルトを買ってくれた祖母――。2人がいない生活は暗く、幸せな家族を描くテレビドラマを見るのがつらかった。

 原発から約30キロにある自宅は放射線量が高く、震災7か月後、市内の仮設住宅への引っ越しを余儀なくされた。翌月、良幸さんが脳梗塞こうそくで倒れて10か月間入院し、左半身に麻痺まひが残った。

 学校に家族を亡くした同級生はほとんどおらず、クラスの雰囲気は明るかった。それがかえって、溶け込みづらかった。ただ、「自分のペースで大丈夫だよ」と励ましてくれた担任教諭や、同じ仮設住宅の友人に支えられ、徐々に元気を取り戻した。

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