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傷痕残る福島で聖火リレー、被災者に笑顔も「復興はまだまだだ」

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 「希望の火」が東日本大震災から10年たった被災地を巡った。25日に始まった東京五輪の聖火リレーは、東京電力福島第一原発事故で避難を余儀なくされた福島県沿岸部で行われ、100人が走った。震災の深い傷痕を感じさせる一方、たくましく生き抜こうとする人の姿もあった。

2019年に避難指示が解除された大川原地区を走るランナー(後方は工事中の交流施設)(25日、福島県大熊町で)
2019年に避難指示が解除された大川原地区を走るランナー(後方は工事中の交流施設)(25日、福島県大熊町で)

 原発があり、全町避難した大熊町では、災害公営住宅や、2019年に町役場新庁舎が建った大川原地区を聖火が巡った。

 震災前は田畑が広がっていたが、2年前に避難指示が解除され、町内で比較的、放射線量が低かったことから、新たな街の整備が進められている。リレーの沿道では、避難先から帰還した町民が利用する交流施設を建設中で、そばには来月オープンを控える商業施設もあった。ただ、震災前、約1万人が住んでいた町には約800人しかいない。

 災害公営住宅で一人暮らしをする住民(71)は聖火走者を見守りながら「大熊の復興はまだまだだ」と話した。

 全町避難が続く双葉町では県内の避難先に住む町出身者らがリレーを見守った。いわき市で再開している町立双葉中1年の男子生徒(13)は、親族に誘われて震災後初めて町を訪れた。建物が解体された更地や傷んだ住宅や商店を見て、「ここが本当に古里なのか、複雑な思いがした。ただ復興のために走ってくれる人がいるのはありがたい」と感謝の言葉も口にした。

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