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かつて自宅があった被災地、聖火と走りながら「昔の風景思い出していた」[Tokyo2020+]

  
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漁師仲間らの応援に応えながら走る小野さん(26日、新地町で)=川口正峰撮影
漁師仲間らの応援に応えながら走る小野さん(26日、新地町で)=川口正峰撮影

 聖火リレー2日目の26日、ランナーは地震被害の爪痕が残る福島県相馬市などの沿岸部、さらに福島市を経由し、ゴールの同県会津若松市まで計9市町村をつないだ。一方、同県猪苗代町のスキー場でのリレーで点火に時間がかかり、一時中断するなど、トラブルも相次いだ。

 「わくわくしながら走った。本当に楽しいひとときだった」。同県新地町の漁師、小野春雄さん(69)は、走り終えたばかりの聖火リレーを笑顔で振り返った。

 小野さんは10年前の津波で弟の常吉さん(当時56歳)を失っている。自宅一帯は建物がごっそりなくなり、漁具も全て流された。慣れない仮設住宅で暮らし始めたが、弟が行方不明になったショックと先行きへの不安が重なり、体調を崩した。

 4か月後、身元不明で見つかっていた遺体がDNA鑑定で常吉さんだと判明した。「生きている俺は弟の分まで漁師を続けないとだめだ」と感じたという。

 新地町の漁業も少しずつ復活しているが、風評被害が立ちはだかり、取引価格は下がったままだ。「福島の今の姿を正しく伝え、漁師仲間を元気づけたい」と聖火リレーに応募した。感染防止のため、大好きな店でのカラオケもやめてこの日に備えてきた。

 小野さんが走ったコースは釣師つるし防災緑地公園。かつて自宅があった地区だ。沿道に集まった友人たちは大漁旗をはためかせ、「福島の海と生きる漁師」と書かれた横断幕を掲げて応援してくれた。

 「走りながら昔の風景を思い出していた。津波で亡くなった弟も、親戚も、海から見守っていてくれたと思う。仏壇に線香をあげて、無事に走りきったと報告をしたい」。そう言うと、声を詰まらせた。

(井上大輔)

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1941172 0 東京オリンピック2020速報 2021/03/27 10:18:00 2021/03/27 10:18:00 2021/03/27 10:18:00 0020308 小野春雄 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210326-OYT8I50147-T.jpg?type=thumbnail
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