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「トーチ少し軽くなったかな」…群馬で聖火リレー 89歳 冬季初メダリスト猪谷さん

 
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トーチを掲げて笑顔で走る元IOC副会長の猪谷千春さん(30日夜、前橋市で)
トーチを掲げて笑顔で走る元IOC副会長の猪谷千春さん(30日夜、前橋市で)

 東京五輪の聖火リレーは6日目の30日、群馬県を巡った。日本人初の冬季五輪メダリストで元国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷いがや千春さん(89)(東京都中央区)が、幼少期を過ごした前橋市でこの日の最終走者を務めた。

 国後島で生まれ、2歳の頃からスキーを始めた。5歳の時に父六合雄くにおさんの出身地、旧富士見村(現前橋市)に移り住んだ。赤城山の斜面に立つナラの木をポールに見立て、何度も滑走した。

 「身につけた基礎が結果で花開いた」。米国留学中の1956年、イタリア・コルティナダンペッツォ五輪のアルペンスキー男子回転で銀メダルを獲得した。

銀メダルを獲得した猪谷さんの滑り(本人提供)
銀メダルを獲得した猪谷さんの滑り(本人提供)

 その後は語学力を生かして米国内で働き、82年にはIOC委員に選出された。副会長時代の2006年トリノ冬季五輪では、トーチの重さが約1・9キロだった。子どもが持つことも考えて、軽量化を提案した。11年に退任し、現在は名誉委員を務める。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、五輪を取り巻く環境は一変した。だが、信念は変わらない。選手が技を競い、理解し合って友情が芽生え、世界平和につながる――。海外からの一般観客がいない今大会も「スポーツの力を世界に伝えられる」と信じている。

 5月に90歳を迎えるオリンピアンは、トーチを片手で掲げて、担当区間を駆け抜けた。トーチの重さは1・2キロ。走り終えた後、笑顔で振り返った。「少し軽くなったかな」

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1950240 0 東京オリンピック 2021/03/31 05:00:00 2021/03/31 11:24:54 2021/03/31 11:24:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210331-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail
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