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聖火「密」回避に腐心、ヘリ監視・車道開放も[Tokyo2020+]

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 東京五輪の聖火リレーは2日、スタートから4県目となる長野県での走行を終えた。「平和の火」を一目見ようと、各地の沿道に大勢の人が訪れ、一部で密集が発生。新型コロナウイルスの感染者は全国的に増加傾向で、自治体は密対策に神経をとがらせている。

聖火走者の田臥さんを撮ろうと、大勢の人がスマホを手に柵の前に押し寄せた(3月29日、宇都宮市で)
聖火走者の田臥さんを撮ろうと、大勢の人がスマホを手に柵の前に押し寄せた(3月29日、宇都宮市で)

 「走行中止を覚悟した」と大会組織委員会幹部が振り返るのは、3月29日の栃木県庁前。観客約250人は距離を取っていたが、バスケットボール選手の田臥勇太さん(40)が現れると、前に押し寄せた。

 組織委は「隣の人と肩が触れ合うほどの密集」が起き、注意しても解消しなければ走行中止を検討する。田臥さんの前日にも、栃木県で男性タレントの走行を見ようと多くの人が集結。その後の足利市役所も混雑し、組織委はいずれも「密集」と判断したが、中止にはしなかった。

 次の群馬、長野県では過度な混雑は起きていないという。ただ、組織委は県などの協力を得ながら、上空のヘリコプターから沿道などを撮影し、密集が起きていないかチェックしている。

 混み合うのは、著名人走者の前後だ。原則、入場が制限できる競技場などを走るが、聖火を受け渡す場面などを見ようと、コース外にも多くの人が集まった。

 福島県は、郡山市の大通りに観客が集中すると判断し、聖火が通る反対側の車道を観覧エリアとして開放した。群馬県長野原町では、俳優の町田啓太さん(30)が走る際、沿道を無観客とし、集まった数百人をコースに面した駐車場に誘導。間隔を保って並んでもらい、列ごとにロープを張って前に出ないようにした。

 感染者が増えた長野市では4月1日、一部区間の走行と聖火到着式典を無観客で行った。14日にリレーを予定していた大阪市は「まん延防止等重点措置」の適用が決まったため、中止する方針で、5日にも組織委に伝える。

 「密集を防ぎながら盛り上げるというのは、矛盾していて難しい」と漏らすのは愛知県の担当者。名古屋市で5日、市中心部を走るため、片側の車線を観覧スペースにして10~20メートル間隔で警備員らを配置する。

 組織委幹部は言う。「綱渡りの日々が続いている。各地の密集回避のノウハウを積み重ね、何とか東京まで走り抜きたい」

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