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シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(48)は、地元・岐阜市で聖火をつないだ。金華橋を鮮やかに駆け抜け、沿道のファンに“Qちゃんスマイル”を振りまいた。

高橋さんは岐阜市出身で、高校時代に走り込んだ長良川の河川敷は「高橋尚子ロード」として整備され、ジョギングコースになっている。
引退後は、JICA(国際協力機構)のオフィシャルサポーターとして、発展途上国12か国を訪問。陸上教室の開催や、スポーツを通じた女性の社会進出プロジェクトの視察を行った。サイズが合わなくなった運動靴を集め、アフリカの子どもたちに送る慈善活動にも協力している。こうした社会貢献活動をしていく中で、「スポーツができる環境にいる幸せと、スポーツの持つ力の大きさ」を実感してきた。
今回は聖火をつなぐ大役を果たし、「聖火は心の炎。生まれ育った岐阜のいつも走っていたコースに、雨の中、たくさんの方々に出迎えていただいたことに感謝したい」と笑顔を見せた高橋さん。3月には、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の理事に就任した。「短い時間ではあるが、10年、20年後に『東京五輪から大きく変わったね』と言われるように、女性アスリートのサポート体制をつくっていきたい」と意気込んだ。