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聖火にかける思い…和歌山県リレー1日目

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 東京五輪の聖火リレーが9日、和歌山県内で始まった。2011年の紀伊水害の遺族や被災者、重い病気を克服した人――。それぞれの思いを胸に抱き、新宮市から和歌山市まで9市町でトーチをつないだ。10日は和歌山市からスタートし、橋本市でゴールする。

天国の家族へ届いた…紀伊水害で家族5人を亡くした 中平史都さん

紀伊水害で亡くなった母の形見を身につけて走った中平史都さん。ゴールしてポーズを決めた(和歌山県新宮市で)=代表撮影
紀伊水害で亡くなった母の形見を身につけて走った中平史都さん。ゴールしてポーズを決めた(和歌山県新宮市で)=代表撮影

 新宮市の最終走者を務めた中平史都ふみとさん(32)は、母の形見を身につけ、にこやかに駆けた。

 死者・行方不明者88人を出した紀伊水害で、那智勝浦町の実家が土石流で流された。父幸喜さん(当時45歳)、母澄子さん(同46歳)、妹の中学2年彩音さん(同14歳)、同1年百音さん(同13歳)、弟の小学2年景都君(同7歳)の5人が亡くなった。当時は東京で一人暮らしをしており、家族でただ一人残された。「当時はすべてに絶望していた」と振り返る。

 それでも「僕がずっと悲しんでいては、天国の家族も悲しむ」と精いっぱい前を向いた。17年には家族が眠る地の近くで新たな一歩を踏み出そうと、ふるさとの隣町の新宮市へUターンした。家族の墓も市内に建てた。

 水害から10年がたっても、悲しみは癒えないが、「また元気になって、悲しみを上手に背負って生きていける」。そんな自分の姿が、各地で起きる災害の被災者や、苦しむ人々の力になればと、聖火ランナーを志願した。「走らなきゃという使命感か、家族に後押しされたのか」。何かに突き動かされるような思いだった。

 9日朝は「走ってくるよ」と自宅の祭壇に並ぶ家族の写真に声をかけて出かけた。母の形見となった結婚指輪をネックレスに通して首にかけると、温かい気持ちになれた。沿道に手を振り、全ての苦しむ人へのエールを込めて走りきった。

 ゴールで大きく腕を回し、ポーズを決めた。「家族にも見てほしかった。いや、見せられた」。そう力を込めた。

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1975736 0 東京オリンピック2020速報 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 12:59:54 2021/04/10 12:59:54 新宮市の最終ランナーをつとめた中平史都さん(9日午前9時22分、和歌山県新宮市で)=代表撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210409-OYT8I50136-T.jpg?type=thumbnail
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