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闘病の兄へ走ってエール、「1人聖火リレー」で奈良県内を回る

  
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 東京五輪の聖火リレーが11、12両日、奈良県内を駆け抜ける。初日にランナーとして御所市内を走る葛城市の会社員塩田公明さん(51)は、抗がん剤治療などを乗り越え、昨年、県内の全ての市町村を回る「一人聖火リレー」を完走した。難病と闘う2人の兄や治療にあたってくれた医療従事者への思いを胸に、本番に臨む。(石山脩平)

葛城・塩田さん、がん治療乗り越え

手作りのトーチを持って奈良県内全ての自治体を走った塩田さん(葛城市で)
手作りのトーチを持って奈良県内全ての自治体を走った塩田さん(葛城市で)

 塩田さんは3人兄弟の末っ子で、仕事で東北地方にいる長男の義教よしのりさんと県内に住む次男の正之まさゆきさんが約5年前、徐々に体を動かしにくくなる難病の球脊髄性筋萎縮いしゅく症を発症した。自身が聖火リレーで走る姿を見てもらい、「兄2人を勇気づけることができれば」と2019年夏に申し込んだ。

 塩田さんは、その年の5月に奈良市内で行われたイベントに参加したとき、足首の動きに違和感を覚えていた。12月にアキレスけん骨化症と判明。手術後のリハビリの際、下血し、検査の結果、今度は大腸がんが見つかった。

 その後、長くて1日約8時間にわたる点滴による抗がん剤治療を始めた。髪は抜け、手に力が入らず、ペットボトルのキャップが開けられないほどだった。

「負けてたまるか」リレー目指し闘病

 それでも、治療にあたってくれた医師らは「諦めないで。聖火リレーに間に合うよう一緒に頑張ろう」と声をかけ、励まし続けた。塩田さんは「病気を克服し、走ることで恩返ししたい。『負けてたまるか』と改めて強く思った」と振り返る。

 聖火リレーの延期が決まった昨年3月から1か月後、塩田さんは退院。がんの再発の恐れもあり、「来年まで生きているかわからない」と一人聖火リレーを始めた。

 家族は「もし、倒れてしまったとき、発見が遅れてしまう」と反対したが、塩田さんが説得し、9月下旬、クッション材で作った長さ1メートルほどのトーチを手に、葛城市を出発。1日終えると車で自宅に戻り、翌日次の出発地点まで向かってリレーを再スタートと繰り返し、12月上旬までに県内全39市町村を回りきった。

SNSで発信、応援の声に励まされ

 懸命に挑む塩田さんに家族も付き添ってくれるようになった。塩田さんのSNSには、家族が撮影した動画が投稿されており、多くの応援の声が集まった。

 がんでの入院でアキレスけんの手術後、リハビリに取り組むことができず、今でも足首に痛みは残っているが、塩田さんは「病気と闘っている人たちにエールを送ることができるような走りも見せたい」と意気込んでいる。

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1977681 0 東京オリンピック2020速報 2021/04/11 10:35:00 2021/04/11 10:35:00 2021/04/11 10:35:00 手作りのトーチを持って県内全ての自治体を走り、「1人聖火リレー」を行った塩田さん(7日午後1時29分、葛城市で)=石山脩平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210410-OYT8I50058-T.jpg?type=thumbnail
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