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片岡愛之助さんが第1走者、閉めきった万博公園で異例の聖火リレー

  
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 東京五輪の聖火リレーは13日、新型コロナウイルスの感染拡大で公道での走行が中止された大阪府で、代替措置となるリレーが万博記念公園(大阪府吹田市)で始まった。公園内を閉めきって一般の観客を入れない異例の形式で行われ、太陽の塔や国立民族学博物館周辺など約3キロを15区間に分けた周回コースをランナーが走った。公道でのリレー中止は全国で初めて。

聖火を手に走る第1走者の片岡愛之助さん(13日午前、大阪府吹田市の万博記念公園で)=吉野拓也撮影
聖火を手に走る第1走者の片岡愛之助さん(13日午前、大阪府吹田市の万博記念公園で)=吉野拓也撮影

 午前9時15分頃、第1走者の歌舞伎役者・片岡愛之助さんがトーチを手に走り出した。公道でのリレーで実施される予定だった出発式は行われず、スタッフらが拍手をする中でスタートを切った。

 府内では13、14両日に大阪市など18市町の計182区間で約200人が走る計画だったが、同公園で無観客で実施されることになった。この日は約100人が走行予定で、1人約200メートルずつを走る。入場を認められたのは運営スタッフのほか、ランナーの家族らだけで、沿道に人の姿がない区間も目立った。

聖火を手に太陽の塔の前を走る寺川綾さん(13日午前、大阪府吹田市の万博記念公園で)=近藤誠撮影
聖火を手に太陽の塔の前を走る寺川綾さん(13日午前、大阪府吹田市の万博記念公園で)=近藤誠撮影

 太陽の塔の前では、2012年ロンドン五輪競泳銅メダリストの寺川綾さんがカメラに向けて手を振った。落語家の桂文枝さんもスタート前に「オリンピック、いらっしゃーい」とポーズを取り、笑顔で走り出した。

 大会組織委員会が、公道でのリレー中止の代替措置として万博記念公園での実施を決めたのは6日前の今月7日。組織委と府の実行委員会は急ピッチで準備を進めた。

 園内の出入り口4か所はすべて閉鎖され、太陽の塔や国立民族学博物館などの施設も臨時休館に。公園の出入り口には「関係者以外の入園はできません」と記した看板が設置された。

 ランナーや応援に訪れた家族らは、異例の実施体制に理解を示しつつ、複雑な心境をのぞかせる人もいた。

 午後から走る予定の大阪府箕面市、会社社長佐茂英昭さん(78)は、「他県でのリレーでは沿道が『密』になっていたようなので、感染が拡大している大阪はこれくらいでちょうどいい」と園内での実施を好意的に受け止めた。駆けつけた社員や家族が「コロナに打ち勝て」との横断幕を掲げて応援する予定で、「地元で応援を受けられず残念だが、リレーが開催されるだけで感謝したい」と話した。

 走り終えた梶原弘隆さん(40)の応援に駆け付けた母の安子さん(74)(大阪府東大阪市)は「地元の沿道で、息子が経営する会社の社員総出で応援しようとしていたので残念。沿道に人もおらず雰囲気はさみしかったが、太陽の塔の前を走る姿を見て、息子の夢がようやくかなったと感じました」と喜んでいた。

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1981398 0 東京オリンピック 2021/04/13 09:25:00 2021/04/13 12:11:25 2021/04/13 12:11:25 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210413-OYT1I50051-T.jpg?type=thumbnail
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