完了しました
松山市内の東京五輪聖火リレー(21日)の中止方針を愛媛県の中村知事が明らかにした12日、参加予定のランナーからは「非常に残念」などの声が広がった。代替措置は現時点では検討していないといい、県オリパラ推進室の武智公博室長は「リレーまで10日を切った段階なので時間がなく、ばたばたしている」と対応に追われた。
9日には、松山市内を走る全ランナー27人の氏名が公表されたばかり。県庁前などには聖火リレーののぼりが掲げられるなど、機運が盛り上がっていた。
城山公園で行われる聖火到着式も無観客で開催するという。当初は650人の観客を入れる予定で、松山市によると908人から応募があり、これから抽選をする予定だった。
ランナーに選ばれていた道後温泉旅館協同組合理事長の新山富左衛門さん(70)は「残念だが、松山市内で新型コロナウイルスの感染者が増えているので仕方がない」と声を落とした。
聖火がアーケードを通る予定だった道後商店街振興組合の石田匡暁理事長は「聖火が道後を通るのは一生に一回あるかないか。コロナ禍で疲弊した商店街が盛り上がる機会だったのに、できるなら開催してほしかった」と話した。