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聖火ランナーの石倉さん、持って走ったトーチを町に寄贈「多くの人の励みに」

  
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尾上町長(右)にトーチを手渡す石倉さん
尾上町長(右)にトーチを手渡す石倉さん

 東京五輪の聖火ランナーとして、三重県紀北町内を走った同町の漁師石倉優一さん(55)がトーチとユニホームを町に寄贈した。町は役場での展示などを検討しており、石倉さんは「コロナ禍で大変だが、多くの人の励みになれば」と話している。

 町出身の石倉さんは、中学校の部活動で陸上を始め、高校時代には中距離選手として活躍し、高校総体や国体の舞台に立った。3年の時には、マラソンで五輪に出場した瀬古利彦さんがマークした800メートルの県高校記録を更新。とにかく走るのが好きで、毎朝5時に起きて3キロ離れた海岸までジョギングし、砂浜を走るトレーニングを3年間続けた。

 箱根駅伝でタスキをつなぐのが夢だった。順天堂大への進学も内定していた。が、漁師の父親が体調を崩し、進学を諦めて家業を継いだ。それからは、巻き網漁船「正徳丸」の船主として30人以上を束ねてきた。

 聖火ランナーの公募を知り、「陸上への未練を断ち切る機会にしたい」と応募し、朗報が届いた。新型コロナウイルスの影響で延期されたが、走れることを信じ、毎日1時間のジョギングを続けた。

 8日に世界遺産・熊野古道の馬越峠で行われた聖火リレーでは、トーチを手に、堂々と約300メートルの坂道を登り切った。「走るところを見てもらいたかった」。ポケットには亡くなった高校陸上部の恩師の写真を忍ばせた。こけむす石畳の峠道を後に、「先生も喜んでくれたと思う。陸上への思いにけじめをつけられた」と晴れやかな表情で前を向いた。

 漁業の仕事はきつく、後継者不足は深刻だ。かつては町内に4隻あった巻き網漁船も、今では石倉さんの1隻のみ。自分が走ることで、漁業の魅力を発信し、地域を元気づけたいという思いもあった。

 16日に尾上寿一町長を訪ねた石倉さんは「コロナの影響で、町も漁業界も大変な時代。多くの人にトーチとユニホームを見てもらい、励みにしてほしい」と語った。役場などで展示を検討している尾上町長は「コロナ禍を乗り越えるための希望のともしび。町内の学校での披露も検討したい」と話していた。

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1994900 0 東京オリンピック2020速報 2021/04/19 05:00:00 2021/04/19 05:00:00 2021/04/19 05:00:00 尾上町長(右)にトーチを手渡す石倉さん(16日午後1時38分、紀北町で)=根岸詠子撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210419-OYT8I50006-T.jpg?type=thumbnail
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