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長野五輪開会式の日に生まれたダウン症の男性、伴走者と走る

 
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 東京オリンピックの聖火リレーが21日、愛媛県内で始まった。四国中央市をスタートし、上島、新居浜、西条、今治、東温、松前、久万高原の各市町で聖火をつなぎ、松山市では点火セレモニーが開かれた。22日は中南予の11市町を巡り、県内の終着点となる八幡浜市で聖火到着式が予定される。

「小さな命」成長した姿に母「幸せ」

伴走者とともにトーチを持って走る中川さん(左、上島町で)
伴走者とともにトーチを持って走る中川さん(左、上島町で)

 上島町の生名いきな島では、1998年2月の長野五輪開会式の日に生まれたダウン症の中川智仁とものぶさん(23)(上島町)が伴走者に支えられ、聖火をつないだ。沿道で母親の理香さん(55)が「ゆかりのある五輪の場で、元気に成長した姿を見せることができた」と感激した様子で見届けた。

 智仁さんは出産予定日よりも3か月早く、開会式の30分前にわずか705グラムの体重で生まれた。肺の機能が未熟で呼吸が安定せず、母乳も飲めなかったことから、生後の約半年間は集中治療室で過ごした。理香さんは「いつ消えてもおかしくないような小さな命だった」と振り返る。

特製の傘をトーチに見立てて練習

 医師からは「将来、歩けないかもしれない」と言われたが、智仁さんは3歳でつかまり立ちをし、5歳で歩き始めた。成長とともに体は徐々に強くなり、ジムやプールで運動をするのも好きで、2、3キロならゆっくりと走ることができるようになったという。

 今も話すことや文字を書くことはできないが、理香さんらが上島町内に開設した障害者の作業所で、手作りパンの包装などを担当。聖火ランナーに選ばれてからは、特製の重りを付けた傘をトーチに見立て、持って走る練習を続けてきた。

 理香さんは「いい表情で走っていた。五輪が人生の節目となり、立ち会えたことが幸せです」と話した。

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2002647 0 東京オリンピック 2021/04/22 09:53:00 2021/04/22 11:01:34 2021/04/22 11:01:34 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210422-OYT8I50002-T.jpg?type=thumbnail
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