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亡き友と孫、3人で聖火を運ぶ…64年大会の競歩代表

   
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 東京オリンピックの聖火リレーが25日、宮崎県内で始まった。

力走する三輪さん(延岡市で)
力走する三輪さん(延岡市で)

 1964年東京五輪陸上男子競歩代表の三輪寿美雄さん(88)(延岡市)はユニホーム下のTシャツの胸に縫い付けたポケットに、大切な2人の写真を収めて走った。2月に88歳で亡くなった64年東京五輪陸上男子競歩代表、石黒昇さん(埼玉県)と、昨年8月に26歳で急逝した孫の林田貴寿さん(愛媛県)。「3人で走ろう」。心の中で語りかけながら足を進めた。

石黒さん(右)と林田さんの写真を入れたシャツのポケットには、2人へのメッセージを手書きした
石黒さん(右)と林田さんの写真を入れたシャツのポケットには、2人へのメッセージを手書きした

 三輪さんは旭化成陸上部に所属していた頃に東京五輪に出場。同じ日本チームの一員だった石黒さんとは引退後も付き合いを続け、石黒さんは埼玉県での聖火ランナーに内定していた。亡くなった後、お悔やみの手紙を出すと、遺族から「よかったらポケットに入れて走ってもらえませんか」との手紙とともに、石黒さんの写真が届いた。

 孫の林田さんもリレーを楽しみにしていた。約1年半前、三輪さんがランナーに決まると、「伴走するよ」と喜んだ。だが、生まれつき心臓に病気があり、体調が急変して亡くなった。

 「俺は元気で頑張ってるよ。五輪とパラリンピックの成功を見届けよう」。走り終えた後、写真の2人にそう報告し、笑顔をみせた。(梅野健吾)

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2011004 0 東京オリンピック 2021/04/26 09:57:00 2021/04/26 10:14:42 2021/04/26 10:14:42 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210425-OYT8I50044-T.jpg?type=thumbnail
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