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闘病の子らにエール…長崎県聖火リレー2日目

  
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 長崎県で行なわれる東京五輪の聖火リレーは8日、長与町から佐世保市までの9市町をつなぎ、県内での2日間の日程を終えた。9日からは佐賀県で行われる。

沿道に手を振って走る中野さん
沿道に手を振って走る中野さん

心臓疾患克服、国体準Vの中野愛花さん

 先天性の心臓疾患を抱えながら、2018年国体のカヌー競技で準優勝した長崎大3年、中野愛花さん(20)は地元の長与町で力強い走りを見せた。「今は苦しくても、きっと乗り越えられるよ」。病気と闘う人たちに、そんなエールを届けたかったという。

 中野さんは、生まれつき心臓内の左右の心房を隔てる壁に穴がある「心房中隔欠損症」を抱えていた。小学1年の時に手術を受けたが、その後も息切れや動悸どうきに悩まされた。学校で体操服に着替えるたびに背中の大きな手術痕を見られ、同級生から「気持ち悪い」と言われ、傷ついたこともあった。

 内向きな生活を送っていたが、挑戦が人生を変えた。

 最初は小学5年の時。校庭で練習する陸上部員の走る姿が輝いて見え、短距離走を始めた。高校に入学後は、カヌー部に入部した。

 特に高校2年の時に先輩とペアで出場した県高校総体が転機となった。ゴール手前で自分がばてたため失速し、インターハイ出場を逃した。

 「足を引っ張ってしまった」。悔しさから、努力を重ねた結果、18年の福井国体に出場。少年女子のスプリント・カヤックペア(500メートル)で準優勝した。

 現在は、長崎大教育学部に進み、病気に苦しみながら通学する子供たちを支えられる教師を目指している。

 この日は、沿道の応援を受けながら、笑顔で駆け抜けた。中野さんは「周りの支えで競技を続けてこられた。病気の子供たちも下を向かず、前を向いてがんばってほしい」と話した。

声援を受けて走る長崎北陽台高校ラグビー部員たち
声援を受けて走る長崎北陽台高校ラグビー部員たち

ラグビー部員、沿道の声援に感謝…長崎北陽台

 長与町では、県立長崎北陽台高校ラグビー部が10人で沿道の声援を受けながら聖火を運んだ。

 本来なら3月に卒業した3年生が走る予定だったが、大会の延期で後輩に引き継がれた。

 3年生の勝矢紘史さん(17)は「多くの人たちに支えられていると感じた。さらに練習を頑張り、全国大会で恩返しをしたい」と話していた。

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2038513 0 東京オリンピック 2021/05/09 05:00:00 2021/05/09 11:43:40 2021/05/09 11:43:40 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210508-OYT8I50063-T.jpg?type=thumbnail
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