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東京オリンピックの聖火リレーが9日、佐賀県内でスタートした。ランナーたちの様々な思いが込められた聖火は、太良町から唐津市までの9市町を巡った。10日は基山町から始まり、佐賀市でゴールする。

伊万里市では、40年近く小学生にバレーボールを指導してきた市立牧島小学校教諭の松元麻理さん(58)が、教え子たちの応援を受けながらコースを駆けた。
中学時代からバレーボールに打ち込み、現在は伊万里ジュニアバレーボールクラブ男子チームの監督。「子どもたちに仲間と味わう感動を伝えたい」と週5回の指導を続け、2018年には全国制覇に導いた。当時の部員は8人。3、4年生も試合に出場し、体格差がある中、強豪相手に最後まで諦めずに食らいついた。優勝を果たした子どもたちの歓喜の涙を見て、もらい泣きしたという。
新型コロナウイルスの影響で、昨年度の試合数は例年の4分の1に減った。残念な思いは強いが、そんな環境だからこそ、スポーツの持つ力で元気づけることが必要と実感する。
「たくさんの人が手を振ってくれてうれしかった。選手たちは五輪に向けて頑張っている。みんなに元気を与えてほしい」と希望を語った。