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ワクチン接種、五輪選手に戸惑い…「あまりにも急」「高齢者も終わってないので」

  
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IOC調整委員会で、東京五輪・パラリンピック参加選手らの75%がワクチンを接種済みか接種予定と明らかにしたトーマス・バッハ会長(画面)。手前は大会組織委員会の橋本聖子会長(19日)
IOC調整委員会で、東京五輪・パラリンピック参加選手らの75%がワクチンを接種済みか接種予定と明らかにしたトーマス・バッハ会長(画面)。手前は大会組織委員会の橋本聖子会長(19日)

 東京五輪の日本選手団に対する新型コロナワクチン接種を巡り、対象となる代表内定選手や候補選手の間に戸惑いが広がっている。接種は「選手の任意」。大会開幕が2か月後の7月23日に迫っているため即断を求められ、情報不足による不安や国民感情への配慮で接種を回避する選手も少なくない。

IOC提供

 ワクチンは国際オリンピック委員会(IOC)から無償提供されることになっており、政府が接種を進めているものと別枠。日本オリンピック委員会(JOC)は17日、各競技団体に21日を期限として人数と日程の希望を取りまとめるよう指示した。大半が回答済みで、近く接種が始まる見通しだ。

 ある競技団体の幹部は「あまりにも急な話で、準備期間が短い」と漏らす。IOC提供のワクチンは1回目の接種後に3週間程度を空けて2回目となるため、五輪本番に向けて、時間的な余裕は全くない。JOCの意向調査も、「将来のリスクなど細かい説明はなく、『すぐに回答を』という感じだった」という。

 ウイルス感染や拡散の危険性も重視し、多くの選手が接種希望を伝える一方で、別の競技団体関係者は「声をかけたうちの3分の1ぐらいが『打ちません』と答えた。五輪まで綿密な調整計画を立てており、どう影響するか分からなくて不安ということだった」と明かす。また、ある女子選手は「ありがたいが、高齢者への接種も終わっていないことを考えると……」として接種を断った。

説明会予定

 五輪・パラリンピック大会関係者によると、競技団体側も判断材料の提供に尽力しており、日本卓球協会が接種の効果、副反応の症例、練習開始時の注意事項などについてチームドクター同席の説明会を開く予定だという。また、日本ソフトボール協会が医師によるオンライン面談を既に開始している。

 チーム編成上の課題を指摘する声もあり、ある団体競技のスタッフは「接種しなかった選手が接種した選手と『区別』されてしまうかもしれない。そうなった場合に(和を保つための)配慮が必要だ」と語った。

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2071683 0 東京オリンピック2020速報 2021/05/23 05:00:00 2021/05/23 09:28:18 2021/05/23 09:28:18 IOC調整委員会会議でIOCのトーマス・バッハ会長(画面)の発言を聞く東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の橋本聖子会長(19日午後2時34分、東京都中央区)=代表撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210522-OYT1I50121-T.jpg?type=thumbnail
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