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さらなる高み、挑む女王…空手・植草歩選手

  
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植草歩選手(26)

 2016年世界選手権の個人組手68キロ超級を制し、昨年12月の全日本選手権で3連覇を達成した。植草は「いろいろな経験を積みたいし、アジア大会で勝てば、空手がもっと注目される」と意気込む。個人の好成績だけでなく、その視線は空手界の発展にも向けられていた。

植草選手(右)が得意技「中段突き」を繰り出す
植草選手(右)が得意技「中段突き」を繰り出す

 今年1月、所属先が変わった。会社の業務もこなしていた生活から、「今は会社勤めというより『プロ』に近い」そうだ。母校の帝京大を拠点として、空手に集中できる環境が整い、以前よりウェートトレーニングも強化した。栄養管理のために自炊を心がけているのも、「プロとしての自覚」の一環だという。

 鋭い中段突きを武器に、世界の頂点に立った。今の課題は「体格差のある世界の強豪と、どう戦うか」。1メートル68は同級では小柄な方で、死角から飛んでくるような相手の上段蹴りに苦戦している。「国内では自分より大きい選手があまりいないので、積極的に男子選手との組手をやってきた」。今回のアジア大会は、長身の実力者が多くエントリーしており、植草にとっては成長の度合いを確かめるチャンスだと言っていい。

 報道陣に、よく質問を投げかけてきた。「どうやったら、もっと空手を知ってもらえますかね」。世界で広く親しまれている武道であるはずなのに、これまで国際大会はあまりスポットライトを浴びなかった。

 一時は引退も考えていたが、20年東京五輪の追加種目入りの可能性が持ち上がったことで、現役生活に踏みとどまり、今がある。「90歳のおじいちゃんが試合に出るような生涯スポーツ。(間合いの)駆け引きなんかは難しくて、奥が深いんです」。競技普及のチャンスも、逃すつもりはない。(波多江航)

ルールと見どころ

 「形」は演武の採点で争い、「組手」は1対1で安全具を使い実際に突き、蹴り、打ちを駆使して決められた部位を攻撃し、ポイントを競う。アジア大会の日本勢は、植草のほかに組手男子84キロ級の荒賀龍太郎、形男子の喜友名諒、形女子の清水希容と、計4人の世界選手権優勝者が出場する。2年後の東京五輪では形の男女個人、組手の男女各3階級が行われる。

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2074945 0 東京オリンピック2020速報 2018/08/16 06:00:00 2018/08/16 06:00:00 2018/08/16 06:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210524-OYT8I50087-T.jpg?type=thumbnail
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