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神奈川県「お祭り感出せない」…五輪イベント、苦渋の延期

 
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 東京オリンピック開幕50日前となった3日、神奈川県はオリ・パラムードを盛り上げるために予定していた事業を延期すると発表した。新型コロナ対策の「まん延防止等重点措置」が20日まで延長され、県民に外出自粛を求めるなかでは、ふさわしくないと判断した。神奈川ゆかりの出場選手の壮行会や、大会中に競技を中継するライブサイト開設も、オンライン化や中止を含めた見直しを迫られている。(藤亮平、後藤理央)

 県は4日から、五輪のセーリング競技会場となる藤沢市江の島周辺の国道134号で、歩道橋や街灯に「TOKYO 2020」などと書かれた横断幕やフラッグ計約120枚を掲げる予定だったが、直前の延期決定となった。

駅周辺に藤沢市が設置したのぼり旗(3日、藤沢駅前で)
駅周辺に藤沢市が設置したのぼり旗(3日、藤沢駅前で)

 江の島弁天橋の欄干に長さ400メートルのシールを貼ったり、江ノ電の列車内に子供たちが描いたポスターを飾ったりする企画も、月内にスタートさせる計画を先送りした。実施時期はいずれも未定としている。

 このほか、横浜市と共同で月内に開く選手壮行会はオンライン開催を軸に検討。セーリングなどが行われる7月25日~8月5日、江の島近くの片瀬東浜海水浴場に開設予定のライブサイトでは、大型画面での競技中継やステージイベント、体験コーナーなどを企画しているが、改めて内容を考える。感染拡大の深刻化や大会そのものが無観客となった場合には中止するという。

 県幹部は「コロナ対策に力を注がなければならないなか、お祭り感は出せないのが現実だ。1年前から準備をしてきただけに残念だが、仕方ない」と説明した。県は、大会期間中だけでも横断幕などを掲示したいとしている。

藤沢市は「スケジュール通り」に機運醸成

 県事業の延期決定に対して、藤沢市は機運醸成を狙い、「TOKYO 2020」などと書かれたのぼり旗の設置を進めている。セーリングの帆の形にデザインされたのぼり旗は紅色や藍色などの5種類。すでに藤沢駅周辺などに計100本超を立てており、江の島の近くでも増やしていく。

 市の担当者は「大会に向け、スケジュールにのっとって準備を進めていく」とするが、市内の男子高校生(16)からは「五輪に来てほしい気持ちはあるけれど、不安に感じている人もいる。感染がもっと落ち着いてからの開催がいいのですが……」との声も聞かれた。

黒岩知事「聖火リレーはできるだけ公道で」

 一方、県内では今月28~30日に五輪の聖火リレーが予定されている。7月1~3日にリレーを行うはずだった千葉県はコロナ禍を踏まえ、「ランナーや住民の安全安心が最優先」として、すでに全区間での走行中止を決定。これに対し、黒岩知事は「できる限り公道で行いたい」と述べ、ぎりぎりまで県内の感染状況を注視する考えを明らかにしている。

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2100149 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/04 09:39:00 2021/06/04 10:15:44 2021/06/04 10:15:44 駅周辺に設置されたのぼり(3日午後4時47分、藤沢駅前で)=後藤理央撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210603-OYT8I50074-T.jpg?type=thumbnail
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