ニュース

被災地の聖火ランナー「人が集まれるようになったと伝えたい」

  
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は7日、宮城県内で19~21日に行われる聖火リレーのランナー277人(一部調整中)を公表した。「復興五輪」を掲げる今大会、沿岸部を中心に16市町村の約50キロを走者が駆け抜け、東日本大震災の被災地の復興状況を発信する。

聖火リレー当日は「サーフボードからトーチに持ち替えて走る」と笑う残間さん(7日、亘理町で)
聖火リレー当日は「サーフボードからトーチに持ち替えて走る」と笑う残間さん(7日、亘理町で)

 聖火ランナーたちは本番を心待ちにしている。40年近く宮城県亘理町荒浜地区で波に乗ってきたサーフショップ代表の残間祥夫さん(61)は、「復興した荒浜を、かみしめながら走りたい」と話す。

 町では東日本大震災の津波で250人以上が犠牲になった。阿武隈川河口付近にある同地区の被害は壊滅的だった。海から約200メートルの位置にあった残間さんの店は、周辺の住宅などとともに流された。震災ゴミが山積みになった姿に、「もうここでサーフィンは二度とできない」と言葉を失った。

 それでも荒浜から離れられず、ボランティアや町の臨時職員として復興に携わった。徐々に震災ゴミが減っていき、海にサーファーが戻ってきた。「集まれる場所がほしい」という仲間らの声を受けて2014年12月、かつての場所の近くに店を再建した。

 「人の力はすごく強い。絶対に無理だと思っても、人は立ち上がれる」。沿岸部の一部は災害危険区域に指定されたが、公園や商店街ができ、にぎわいが戻ってきた。

 聖火リレー当日を前に、「震災当時はこんな日が来ると思えなかった。ここまで復興して人が集まれるようになったと伝えたい」と語る。日焼けした顔に笑みが浮かんだ。

無断転載・複製を禁じます
2108868 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/08 09:42:00 2021/06/08 10:05:51 2021/06/08 10:05:51 当日はサーフボードからトーチに持ち替えて走ると笑う残間さん(6月7日、亘理町のサーフショップ「REAL SURF」前で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210607-OYT8I50096-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「サーフィン」のニュース

オリンピック 新着ニュース