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東京オリンピックの聖火リレーが10日、青森県内で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1日目は公道での実施が中止され、代わりに青い海公園(青森市)で、走者110人が園内の約30メートルをそれぞれ走って聖火をつなぐ「トーチキス」などが無観客で行われた。走者たちは、感謝の気持ちや地元への思いを胸に大役を果たした。11日は、十和田市から八戸市までの4市町で、公道で実施される。
「土偶ポーズ」でPR…三内丸山遺跡ボランティアガイド 成田武 さん

青森市の成田武さん(43)は、世界遺産の正式登録が目前に迫る「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つ、三内丸山遺跡のボランティアガイドを務めて約20年になる。「縄文遺跡を広くPRしたい」と笑顔で走り、両手を広げて「土偶ポーズ」を披露した。
ボランティアになった当時は大学生。はじめは軽い気持ちだったが、遺跡に通ううち、学校では習わなかった縄文人の定住の暮らしを知り、「はまった」。現在は市内のホテルで働き、休日になるとガイドとして遺跡に立つ。
縄文遺跡群が登録勧告を受けると「何とも言えないくらい最高な気持ち」になった。「私が走ったことで、みなさんに縄文を知ってもらえたらいいな」。その顔は、達成感に満ちていた。