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東京オリンピック聖火リレーが16~18日、岩手県内で実施される。北海道から引き継いだ聖火を走者286人がつなぐ。「復興五輪」の幕開けを成功させようと、本番前の15日は会場設営が進められた。
初日のスタート地点となる雫石町では15日、スタッフが沿道や雫石総合運動公園にのぼり旗計200本を設置。一時大雨が降ったが、準備は順調で、町職員の野中広大さん(23)は「当日も運営面で走者を支えたい」と話した。
16日は県北を巡り、久慈市を目指す。17日は岩泉町から南下して陸前高田市まで聖火を運ぶ。18日は一関市から盛岡市へ北上する。感染対策のため、盛岡市では公道での走行を取りやめ、聖火の到着を祝うセレブレーション会場の盛岡八幡宮で無観客のイベントを開く。
3日間の様子はNHKの聖火リレーライブストリーミングで視聴できる。
16日に八幡平市を走る飯塚明彦さん(67)は本番を前に「被災者を元気づけるために聖火をつなぎたい」と意気込んだ。
飯塚さんは「いわて生活協同組合」の理事長。東日本大震災直後、沿岸を訪れ、涙を流した。「最後の一人まで支援する」と、仮設住宅の入居者が手作りした小物を販売。高台移転先などに出す移動店舗には今も1日200人以上が来店する。
飯塚さんは「復興に取り組む姿を多くの人に見てもらいたい」と話した。