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稲葉J「戦いぬく」…坂本、菅野、栗林ら 24人内定[Tokyo2020+]

 
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 東京五輪で悲願の金メダルを目指す「侍ジャパン」の24選手が16日、稲葉監督から発表された。北京五輪でチームメートだった楽天・田中将のほか、代表監督として一昨年のプレミア12などに招集してきた選手もいる。指揮官は「私がともに五輪を戦いたいと強く思った選手たち。信じて五輪を戦いぬきたい」と語った。

「侍ジャパン」内定選手発表記者会見でポーズを取る稲葉監督=西孝高撮影
「侍ジャパン」内定選手発表記者会見でポーズを取る稲葉監督=西孝高撮影

 内訳は投手11人、捕手2人、内野手6人、外野手5人。広島からは4番候補の鈴木誠や唯一の新人となる栗林 良吏りょうじ (トヨタ自動車)ら最多の5人が選ばれ、巨人とソフトバンクからは3人ずつが入った。ロッテからは選出がなかった。

 稲葉監督は、侍ジャパンの山中正竹強化本部長とともに記者会見に出席。紺色のスーツに身を包み、引き締まった表情で24選手の名前を読み上げ、1人ずつ期待のコメントを添えた。前夜の試合で左脚を痛めて途中交代した広島・会沢は、変更になる可能性があるにもかかわらず、侍ジャパンの一員として発表した。選手に敬意を表し、チームの結束を重視する稲葉監督らしい記者会見だった。

 野球が五輪で最後に行われた2008年北京大会では4位でメダルを逃した。選手として味わった悔しさは今も忘れていない。「五輪の借りは五輪で返すという強い気持ちで(代表監督を)引き受けた」。金メダルへの思いを胸に夏に挑む。

田中とプレー 坂本「楽しみ」

坂本
坂本

 初の五輪代表となった巨人の坂本と同級生の楽天・田中将との縁は深い。

 2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではチームメートだった。小学生の頃は兵庫県伊丹市の「 昆陽里こやのさと タイガース」で、バッテリーを組んだこともあり打撃練習では校舎に向かって競うように飛ばし合った。ともに高校生ドラフト1巡目でプロ入り後も交流があり、坂本が通算2000安打を達成した昨季は田中将から祝福メッセージを寄せてもらい、田中将が楽天に復帰した際は坂本が対戦を心待ちにするコメントを出している。

 田中将が米大リーグに在籍していた昨夏に五輪が開催されていれば、ともに金メダルを目指す挑戦は実現しなかった。「こんなタイミングで一緒にプレーできるのはすごい。うれしく思うし、楽しみ」と坂本。再び旧友とともに、頂点へ突き進む。(佐藤雄一)

           ◇

  楽天・田中将 「再び日の丸を背負って戦えることに、喜びと同時に責任も感じている。金メダルを獲得できるように頑張りたい」

  巨人・菅野 「身が引き締まる思い。目標は金メダル。その中で自分が何ができるか考えながら、プレーしていきたい」

  中日・大野雄 「自分のセールスポイントでもある『試合を作っていく』ことを期待されていると思う。やれることをやるだけ」

  広島・森下 「野球人生にプラスになる。しっかりとチームの一員として力になりたい。自分らしい投球をしたい」

  オリックス・山本 「『よっしゃやるぞ』と、うれしさと共に気合が入った。稲葉監督の力になれるよう全力でプレーしたい」

  阪神・青柳 「僕自身が一番驚いている。どこを任されても仕事が全うできるよう、代表の誇りを持って投げたい」

  阪神・岩崎 「過去に代表の経験はないが、金メダルが取れるよう、自分の力をしっかり出して貢献できるよう、頑張る」

  DeNA・山崎 「(試合会場となる)横浜スタジアムは誰よりも知っている。国の代表として、しっかり腕を振っていきたい」

  巨人・中川 「まさか選ばれるとは思っていなかった。対左で投げることが多いと思う。内角をどんどん突き、自分らしい投球ができれば」

  西武・平良 「夢みたい。いつも通り、無失点にこだわっていきたい。100%の仕事ができる準備をして、金メダルを目指す」

栗林
栗林

  広島・栗林 「フォークボールが通用しなかったら選んでもらった意味がない。自分を信じて、捕手も信じて投げたい」

  ソフトバンク・甲斐 「稲葉監督は『金メダルを取る』とずっと言っていた。そこに向かって、やるべきことをやっていきたい」

  広島・会沢 「日本代表として選んでもらい、大変光栄。どんな役割でもチームの勝利に貢献できるように全力で戦っていく」

  楽天・浅村 「(一塁守備について)全うするため、残り1か月近くで不安がなくなるように、できることはやっていきたい」

  広島・菊池涼 「本当に光栄。うれしい思いと、東京五輪という重圧もある。いいニュースを届けられるように、しっかり貢献したい」

  ヤクルト・村上 「(五輪の重圧は)経験したことがないので想像もできないが楽しみ。野球人生というか、全てをかけて挑みたい」

  ヤクルト・山田 「積極的に足を使った野球をやってみたい。野球の力というものをたくさんの人に与え、何かを感じてもらえれば」

  西武・源田 「やってやるぞという気持ち。五輪は特別な大会。与えられた場面でしっかり仕事が果たせるよう準備していきたい」

  広島・鈴木誠 「気が引き締まる。しっかり日本のために頑張りたい。(出身地の東京で)感動を与えられるプレーをしたい」

  ソフトバンク・柳田 「自らの野球の集大成と思ってプレーしたい。けがをした時も稲葉監督に声をかけていただいた。恩返ししたい」

  オリックス・吉田正 「素直にうれしい気持ちと責任を感じた。チームが勝つことを一番に、貢献できるよう必死にプレーしたい」

  ソフトバンク・栗原 「びっくりというか、驚きだけだった。不安はあるが、しっかり元気を出していきたい」

  日本ハム・近藤 「出たいという気持ちがずっとあった。選んでもらったからには金メダルを取れるように頑張りたい」

適材適所 緻密な想定

 選手を選考するスタッフ会議。ホワイトボードには、勝敗や展開など何通りもの想定パターンがびっしり書き込まれ、緻密(ちみつ)な議論が続けられた。稲葉監督が腐心した一つは、ポジション別の選手の内訳だ。投手は北京五輪よりも1人多い11人。「プレミア12を経験して、どちらかというと投手を早めに代えたいと感じた」。猛暑による体力の消耗も考慮した。

 救援もできる山本、独特のフォームで投じる青柳や岩崎、球威のある平良、フォークが武器の栗林……。先発以外にも多士済々な顔ぶれとなった「投手11人」は、捕手2人制で実現した。本職は捕手ながらチーム事情から主に外野手として活躍する栗原と捕手経験のある近藤を、有事に備える「第3捕手」と位置付ける。

 プレミアでは代走として脚光を浴びたソフトバンク・周東のようなスペシャリストを選ぶか否かも議論したが、源田らの足で補えると判断。「金メダルを獲得するために最適のメンバーを検討した」。就任時から掲げてきた「スピード&パワー」の野球で頂点を目指す陣容が整った。(深井千弘)

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2129947 1 東京オリンピック2020速報 2021/06/17 05:00:00 2021/06/17 05:00:00 2021/06/17 05:00:00 野球日本代表「侍ジャパン」内定選手発表記者会見でポーズを取る稲葉篤紀監督(16日午後0時8分、東京都港区で)=西孝高撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210616-OYT1I50170-T.jpg?type=thumbnail
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