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聖火 苦境のまま終盤…公道リレー4割中止[Tokyo2020+]

  
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 東京五輪の聖火リレーは19日、40番目の宮城県に入った。3月25日のスタート後、新型コロナウイルスの感染状況が悪化し、4割(16道府県)が公道走行を中止し、東京都も一部取りやめる方向で調整を始めた。祝賀式典などを無観客にする自治体も相次いでおり、「希望の火」は大きく揺らぎながら進んでいる。

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沿道の密を避けるため、災害公営住宅のベランダから見守る人々(19日、宮城県気仙沼市で)
沿道の密を避けるため、災害公営住宅のベランダから見守る人々(19日、宮城県気仙沼市で)

 東日本大震災の被災地・宮城県のスタートは気仙沼市の災害公営住宅。小雨の中、マスク姿の観客が集まったが、密にならないようベランダから見守る住民の姿も目立った。

 自治会長を務める斎藤信夫さん(79)は「華々しくできないのが少し残念だが、震災から10年たって復興した気仙沼でこの日を迎えられ、心の中にも明かりがともったようだ」と語った。

無観客の学校敷地で、トーチキスをするサンドウィッチマンの2人(19日、宮城県女川町で)=武藤要撮影
無観客の学校敷地で、トーチキスをするサンドウィッチマンの2人(19日、宮城県女川町で)=武藤要撮影

 お笑いコンビ「サンドウィッチマン」は密集防止のため、無観客の学校(女川町)の敷地を走行。県内最終日の21日は、帰宅時間と重なって密になるのが避けがたいとして、仙台市の一部で公道走行が中止になる。

 各道府県や大会組織委員会によると、大阪、福岡、石川、北海道など9道府県が密集や人流抑制のため、全ルートの公道走行を中止し、愛媛、熊本、青森など7県も一部で取りやめた。19道府県は式典を無観客で行い、6県では沿道の一部を無観客にした。

 公道を走れなかった走者の多くは、代わりに式典に参加したり、無観客の周回コースを走ったりした。沖縄県で「まん延防止等重点措置」が適用されていた宮古島市の14人には、代替措置もなかった。

 緊急事態宣言中の北海道も、公道走行を中止し、白老町と札幌市で無観客の式典を実施。走者の代表1人ずつが、トーチで聖火皿に火をともし、司会者が18市町を走るはずだった約200人の名前を読み上げる様子を動画サイトで配信した。

 宮城県を通過すれば、残すところ7都県。23日からの静岡県は公道走行を一部取りやめる。28日からの神奈川県、その後の千葉県は全ルート中止を決めている。

■「常に緊張」

 これまでに判明したリレー関連の感染者は、交通整理の警察官や警備スタッフら計11人。佐賀県では関係車両の運転手の陽性が判明し、複数回、ルールに反して同僚らと対面で食事をしていたことが明らかになった。

 リレーには東京から約460人のスタッフが同行している。組織委幹部は「感染対策の緩みは厳禁で、常に緊張している」と漏らす。

 一方、走者には本番前の2週間、体調管理を徹底し、会食や雑踏を避けるよう組織委が求めており、体調不良で辞退した人はいるが、感染者はいないという。

 組織委は、各所で問題になった沿道の密集対策にも苦心する。上空からヘリコプターで沿道を見回り、ツイッターに密集がうかがわれる投稿がないかを確認。混雑しそうなら、走者が通過するまで繰り返し注意を呼びかけている。

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2139400 1 東京オリンピック2020速報 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 トーチキスする「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん(左)と富沢たけしさん(19日午後5時48分、宮城県女川町で)=武藤要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210620-OYT1I50010-T.jpg?type=thumbnail
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