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逆境乗り越えて、一歩一歩晴れやかに…宮城・聖火リレー

  
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 東京オリンピックの聖火リレーは宮城県内2日目の20日、87人のランナーが東松島市から、今大会のサッカー競技が行われる利府町までの7市町村で聖火をつないだ。天候に恵まれ、様々な壁や逆境を乗り越えてきたランナーたちが、晴れやかな表情で歩みを進めた。

一緒ならハッピー…盲導犬と聖火つなぐ

 2日目の最終ランナーとなった藤山美枝子さん(70)は、おそろいのユニホーム姿の盲導犬、ハッピーとゴール地点の県総合運動公園(利府町)に向かって一歩一歩しっかりと前に進んだ。

盲導犬のハッピーに導かれ、ゴール地点の式典で聖火皿に火をともす藤山さん=樽田直樹撮影
盲導犬のハッピーに導かれ、ゴール地点の式典で聖火皿に火をともす藤山さん=樽田直樹撮影

 12年前のある日、眠りから覚めたはずなのに暗闇のまま。目の難病で突然視力を失った。2回の手術を経ても、左目がようやく明るさを認識できる程度にしか回復しなかった。

 「自分が障害者になるなんて」。 白杖はくじょう を持つ自分を受け入れることができず、3、4年は外に出ることができなかった。

 5年後には肝臓の病気を患い、看病してくれた夫・保治さん(75)や息子たちに「これ以上迷惑をかけまい」との思いを強くした。ちょうど知人から盲導犬を紹介され、甘えん坊のラブラドルレトリバーのハッピーに出会った。

 ハッピーと外出できるようになった数年前から耳も聞こえなくなった。それでもハッピーと過ごすうちに、「一緒ならどこへでも行ける」と、それまでの内向的な性格から積極的に行動するように変わった。山形でパラグライダーにも挑戦。障害者になっても気持ち次第で何でもできるということを伝えるため、聖火ランナーに応募した。

 8歳のハッピーはあと2年で盲導犬を引退する。ゴールのステージに上って聖火皿に聖火を移し、「夢のような時間だった。チャレンジさせてくれたハッピーや家族に感謝したい」と満足した表情で締めくくった。(高野陽介)

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2141274 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/21 09:37:00 2021/06/21 10:19:12 2021/06/21 10:19:12 聖火台に火をともす藤山さんと盲導犬のハッピー(20日午後8時27分、利府町の県運動総合公園で)=樽田直樹撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210620-OYT8I50060-T.jpg?type=thumbnail
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