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「第3の故郷」の宮城・松島で、「お世話になった人たちに元気な姿見せたい」…宮城・聖火リレー2日目

  
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 東京オリンピックの聖火リレーは宮城県内2日目の20日、87人のランナーが東松島市から、今大会のサッカー競技が行われる利府町までの7市町村で聖火をつないだ。

 松島の観光案内ボランティア、小野寺秀俊さん(72)は、東日本大震災で東松島市野蒜地区にあった自宅が津波をかぶり、同居していた両親を亡くした。自分と妻は外出中で命を救われた。

 父の研耕さん(当時84歳)は元小学校教師。面倒見が良く多くの教え子に慕われていた。みなし仮設住宅での避難生活中、「恩師の息子が困っているから」と、教え子たちが支援物資や家電を届けにきてくれた。「おやじの息子で良かった」と何度も涙を流した。

 震災から1年半後、松島町に自宅を再建した。出身地の大郷町と両親と暮らした東松島市に続き、松島町は第3の故郷となった。

 日本三景の松島を観光案内するボランティアを務め、海岸に足を運んでごみを拾う。観光客の姿を見かければ気さくに声をかける。「初めて会う人と話すのが今の生きがい。この町だからこそ自分は元気になれた」

 近所には震災後に移り住んできた人が多く、町内会長として地域のつながりに気を配る。自宅は、移住者も元からの住民も集まるサロンになっている。

 「三つの故郷でお世話になった人たちに自分の元気な姿を見てもらいたい」と聖火ランナーに応募した。

 同町の国宝・瑞巌寺の参道を走り抜け、遊覧船に乗り、松島湾の島に聖火を届けた。「海から野蒜の方を見て、亡くなった方々のことを思いました。両親に『おかげさまで走れました。ありがとう』と伝えたい」と顔をほころばせた。(青木聡志)

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2141249 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/21 09:35:00 2021/06/21 10:04:52 2021/06/21 10:04:52 聖火の入ったランタンをフェリーで運ぶ小野寺秀俊さん(20日午後1時46分、宮城県松島町で)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210620-OYT8I50062-T.jpg?type=thumbnail
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