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大会組織委 医療体制 構築急ぐ…各会場の医師数精査

  
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 東京五輪の会場の観客数上限が21日に決まったことを受け、大会組織委員会は開幕までの1か月で医療体制の構築やボランティアの配置など、積み残されていた課題に取りかかる。

 組織委は当初、大会運営には医師や看護師が計1万人は必要と考えてきたが、地域の医療 逼迫ひっぱく を避けるために再検討し、3割減の計7000人まで減らした。すでに医師は9割、看護師は8割を確保済みで、残りは6月中に充足させる方針だ。国際オリンピック委員会(IOC)から医療スタッフも派遣され、新型コロナウイルスや暑さ対策などのために必要な医療従事者は確保できる見通し。今後は各会場の医師や看護師、救護所や救急車の数などを精査する。

 会場で来場者の案内などを行う約7万人の大会ボランティアの配置作業も本格化させる。コロナへの不安などで1万人が辞退したが、パラリンピックのボランティアが五輪でも活動を希望したケースもあり、組織委は「運営に支障はない」と強調する。観客席を担当する警備スタッフの人数も、各会場の観客数の規模を踏まえて決めていく。

 最寄り駅から会場までシャトルバスで輸送を行うケースもある。組織委は、バスの運行頻度や台数などについて協議する関係自治体との協議会を早急に開き、調整を急ぐ方針だ。

スポンサー期待と注文

 東京五輪の各競技会場に最大1万人の観客が入ることが決まり、スポンサー企業からは21日、「販売促進イベントがしやすくなる」などと歓迎する声が相次いだ。

 日本生命保険は「安全・安心を前提に、多くの人々に歓迎される大会になることが重要だ」、NECは「すべての選手や大会関係者、観戦者、日本国民にとって安全・安心な環境で大会を開催するよう、引き続き協力していく」とそれぞれ前向きに受け止めるコメントを出した。

 このほか、「スポンサーには自社をPRし、認知度を上げる目的がある。無観客だと販促イベントもできないので、人数に関係なく観客を入れて開催できるのは良かった」「チケットを使ったキャンペーンなど販促活動が可能になる」といった声が上がった。

 大和ハウス工業は「観客にグループのホテルを利用してもらえたら」と期待を寄せる。近畿日本ツーリストを傘下に持つKNT―CTホールディングスは、東京大会の延期が決まった昨年に中止したツアー販売の再開を検討するという。

 一方、別の観光関連会社の社員は「観客を入れると決まっても、観光業界はあまり盛り上がっていない。観客や選手からコロナ感染が広がらないよう、対策が必要になって大変だ」と懸念していた。トヨタ自動車は取材に対し、「全てのアスリートと国民に、この状況下で開催する意義は何か、納得できる安全対策などの説明をお願いしたい」とコメントした。

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2144217 1 東京オリンピック2020速報 2021/06/22 05:00:00 2021/06/22 05:00:00 2021/06/22 05:00:00
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