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今夜決勝、陸上男子100メートル五輪代表の行方は?

  
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 東京オリンピックの代表選考を兼ねた陸上の日本選手権は25日に注目の男子100メートル決勝が行われて五輪代表が内定する。9秒台のタイムを持つ4選手を軸に実力者が三つのオリンピック出場枠を争う、ハイレベルな戦いになる。(読売新聞オンライン)

決勝に進出した山県(右から2人目)、サニブラウン(左端)、高校生の柳田大輝(右端)
決勝に進出した山県(右から2人目)、サニブラウン(左端)、高校生の柳田大輝(右端)

 代表の内定条件は、今回の日本選手権を含む一定の有効期間内に五輪参加標準記録の「10秒05」を切り、決勝で3位以内に入ることだ。代表選考にはワールドランキング制も併用されるが、優遇されるのは参加標準記録の突破者となる。

 決勝進出の選手で標準記録を満たしているのは以下の5人。いずれもこれが自己ベストだ。カッコ内は記録を出した時の追い風で、+2.0メートル以下が公式記録となる。

 山県亮太 9秒95(+2.0)

 サニブラウン・ハキーム 9秒97(+0.8)

 桐生祥秀 9秒98(+1.8)

 小池祐貴 9秒98(+0.5)

 多田修平 10秒01(+2.0)

 24日の準決勝はサニブラウンが高校生に遅れを取って1組3着ながらタイムに救われ、ケンブリッジ飛鳥が3組5着(10秒44)で標準記録を突破できずに決勝進出を逃すなど波乱含みとなった。ケンブリッジは2020年8月に自己ベストとなる10秒03(+1.0)を出していたが、この大会は新型コロナウイルス拡大の影響で、標準記録として認定される有効期間外の開催だった。

この種目での五輪出場が絶望的となったケンブリッジ飛鳥(左)。右は桐生
この種目での五輪出場が絶望的となったケンブリッジ飛鳥(左)。右は桐生

 各選手が気を付けたいのがフライングだ。1度目は許されて2度目にフライングをした選手が失格になる時代もあったが、2010年からは1回で即失格のルールとなった。11年8月の世界陸上(韓国・大邱)決勝ではウサイン・ボルト(ジャマイカ)が、今年5月9日の五輪テスト大会(国立競技場)では予選で桐生が失格になっている。

 スタートの速さは、号砲が鳴ってから体が動き始め、スタート台にかかる力が変化するまでの反応時間「リアクションタイム(RT)」で表されるが、号砲前に動くのはもちろん、号砲後の反応が0.1秒未満でもフライングと判定されて失格となる。音を聞いた選手が脚を動かし始めるまでに、0.1秒以上はかかると考えられているからだ。

 選手はこの数字を極限まで近づけようと反射神経を磨く。世界記録を持つボルトのRTは、2016年のリオ五輪では0.155秒だった。

 ボルトの世界記録「9秒58」は12年近くも破られていない不滅のタイムと言われるが、日本勢と世界との差は縮まりつつある。オリンピックでは9秒台を出すことが決勝進出の目安となるが、その9秒台の 韋駄天(いだてん) がそろう日本代表争いの向こうには、1932年ロサンゼルス五輪で6位入賞の「暁の超特急」こと吉岡 隆徳(たかよし) さん以来、100メートルでは五輪で89年ぶりの日本人ファイナリストの姿も見えてくる。

 注目の男子100メートル決勝は25日午後8時30分に号砲が鳴る。

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2154450 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/25 06:00:00 2021/06/25 10:03:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYT1I50113-T.jpg?type=thumbnail
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