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女子ラグビーの魅力を笑顔で伝える…豪州の15人制選手、聖火運ぶ

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 東京オリンピックの聖火リレーが23日、静岡県内で始まり、96人のランナーが湖西市から静岡市までの7市で聖火をつないだ。生まれ育ったふるさとや、家族、友人らへの感謝の思いを胸に、晴れやかな表情で歩を進めた。

笑みを浮かべて走る平田さん=高橋美帆撮影
笑みを浮かべて走る平田さん=高橋美帆撮影

 昨年まで豪州で、15人制女子ラグビーのプロ選手として活動した。磐田は、その人生の原点だ。

 小学3年の頃、兄を追うようにラグビーを始めた。女子チームはなく、男子に交じって芝生を駆け巡っていた。トライを決めた時の爽快感から、没頭するようになった。

 試合では「女子のいるポジションを狙え」と、相手チームになめられることもあった。その悔しさはむしろ、更なる鍛錬を重ねる糧となった。中学時代は、女子で唯一の県選抜として全国大会に出場した。

 高校は女子ラグビー部がある島根県の石見智翠館高校を選び、日本代表として世界大会に出場した。着実にキャリアを重ね、卒業後はラグビーが盛んな豪州に留学した。大学に通いつつ、クイーンズランド州の代表チームに4年間、プロ選手として在籍した。

 その際、印象的だったのは選手たちが「のびのびとプレーしている」ことだ。女性のプロ選手は収入が十分ではないため、練習中心の生活では苦しい。仕事と両立させるため練習を休む選手もいた。勝負にこだわりすぎず楽しそうにラグビーをする環境が心地よかった。

 だが、新型コロナウイルスの影響で昨季は全試合が中止になった。生活の先が読めない状況となり、帰国を迫られた。

 五輪種目が7人制である以上、自身は出場できない。それでも何らかの形で関わりたいと豪州で思っていたとき、磐田の家族から「ランナーに応募したら」と提案があった。

 本番では、小学生時代のラグビー仲間や家族らが沿道で見守る中、笑顔で走り抜けた。国内で女子ラグビーの知名度は、まだまだ低い。「体が小さくても、女性でもできるラグビーの魅力を伝えたかった」と、笑みに込めた思いを語った。

 (浦上華穂)

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2151890 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/24 10:59:00 2021/06/24 11:08:02 2021/06/24 11:08:02 聖火便り用・聖火ランナーの平田彩寧さん(6月23日午前11時22分、静岡県磐田市で)=高橋美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail
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