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競輪をオリンピック種目にした男・中野浩一、「不純な動機」から始まった世界との戦い

  
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 東京オリンピック開幕まで1か月を切った。57年ぶりに自国で開催される夏季五輪では「日本発祥」の競技が採用されている。柔道や空手はもちろん、「ケイリン(KEIRIN)」もその一つだ。公営競技として庶民に愛された「競輪」が、世界で認知されるようになった背景には「ミスター競輪」と呼ばれた伝説のレーサーの存在があった。(読売新聞オンライン・谷中昭文、敬称略)

インタビューに応じた自転車のレジェンド・中野浩一さん(左、2021年6月12日・自転車総合ビルで)、東京オリンピックのケイリンに出場する日本の男子選手2人(21年4月の五輪テスト大会で)
インタビューに応じた自転車のレジェンド・中野浩一さん(左、2021年6月12日・自転車総合ビルで)、東京オリンピックのケイリンに出場する日本の男子選手2人(21年4月の五輪テスト大会で)

「自分の言うことは理解できない」

 「外国人とは地力の差が大きい。でも、日本も力を付けてきた。チャンスはあるよ」

 6月中旬、東京都品川区の自転車総合ビル――。かつて世界選手権を10連覇し、現在は日本自転車競技連盟(JCF)でトラック競技の選手強化委員長を務める中野浩一は、他国との力の差を認めながら、こう手応えを口にした。2度目の強化委員長就任。前回担当した2012年ロンドン五輪で、日本選手団は当時史上最多の38個のメダルを自国に持ち帰った。しかし、自転車競技で獲得したメダルは0。再登板に期する思いは強い。

 圧倒的な実績を持ちながら、なぜ監督に就かないのか。ロンドン大会の前に監督就任を求められたが、これを固辞した。「自分の言うことは選手には理解できない」というのがその理由だ。

 「どうやったら速く走れるかと聞かれるけど、ペダルを回せばピューッといくから回せ!ってことなんだけど……」

 強すぎるが故に指導は苦手。だが、立場を変えた今も世界と戦い続けている。

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2164243 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/29 12:16:00 2021/06/29 18:07:35 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210629-OYT1I50118-T.jpg?type=thumbnail
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