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クルーズ船感染者対応の病院長「五輪開催は希望」

 
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 東京オリンピックの聖火リレーが28日、神奈川県内で始まった。新型コロナウイルスの影響で29、30日を含めて公道走行は中止。代わりに、ステージ上でトーチを近づけて聖火をつなぐ「トーチキス」を無観客で行う。1日目は藤沢市の辻堂神台公園が会場となり、90人の走者が登場。コロナ禍に負けず、たくさんの感動が生まれる大会となることを願い、笑顔で大役を果たした。

大きく手を広げる田中さん
大きく手を広げる田中さん

 葉山ハートセンター院長の田中江里さん(53)は聖火を引き継ぐと左膝を床につき、トーチを持った右腕を大きく上に伸ばした。時折ほほ笑みながら観客らに手を振って役割を終えると、「参加することで、東京オリンピック開催を希望にしている高齢者や病気の方がいることを伝えたかった」と満足そうに話した。

 昨年2月、病院はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で感染した乗組員10人を受け入れた。家族への感染を恐れてホテルから通うスタッフがいた一方、多国籍の乗組員に対応するため、各国の大使館から差し入れをもらうなど食事にも気を使った。その結果、院内感染もなく3月には全員が無事退院した。現在、感染者は受け入れていないが、発熱者を診察することもあり緊張感は続く。

 医療従事者という立場から、聖火ランナーに決まったことは大きな声では言えなかったが、日々の仕事に追われる中で、「リレーがあるから頑張ろう」と心に秘めていた。公道走行中止に「コロナは多くの人の夢や希望をこうやって奪ってきたんだ」と実感したが、だからこそ「(新型コロナ感染防止に)みんながもう一歩協力して、五輪を成功させてほしい」と願った。

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2163732 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/29 09:44:00 2021/06/29 11:12:02 葉山ハートセンター院長の田中江里さん(28日午後3時20分、神奈川県藤沢市で)=川口正峰撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210629-OYT8I50001-T.jpg?type=thumbnail
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