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はやぶさ2を開発したランナー、「日本だからこそ五輪開催」と聖火に大会成功祈る

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 東京オリンピックの聖火リレーは神奈川県内2日目の29日、相模原市の橋本公園で公道走行に代わるセレモニーが行われ、81人の走者が順番にステージに上がり、「トーチキス」で聖火をつないだ。

 JAXA宇宙科学研究所助教の月崎竜童さん(37)もその一人。小惑星リュウグウの石や砂を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ2」のイオンエンジンの開発に携わった研究者は、実は箱根駅伝の予選会にも出場したランナー。だが、公道を走れなかった悔しさは見せず、手足を大きく広げて「相模原!大好き!」とアピールし、「宇宙開発と同様に総合力が問われており、日本だからこそ五輪が開催できたと世界で思ってもらえたら」と成功を祈った。

聖火皿に火を移し、手を振る月崎さん
聖火皿に火を移し、手を振る月崎さん

 小中学校の頃、宇宙飛行士の毛利衛さんの宇宙滞在や、理科の教科書にあった太陽系の姿に心が躍り、宇宙を志した。2013年から念願がかなってはやぶさ2の開発チームへ。だが自分の仕事が遅れると、全体の日程に影響する厳しい日々。最終試験で不具合を起こすなど、「まさに生みの苦しみだった」と振り返る。

 昨年12月、はやぶさ2から切り離されたカプセルが6年で52億キロの旅を終えて着地する豪州に赴いた。上空に現れた時は「夜空のどんな天体よりも輝いて見えた」。はやぶさ2は今は別の惑星に旅立ち、戻るのは10年以上先だ。「宇宙のスケールに対して人間のキャリアは短いが、限られた時間で仕事を実現したい」と、次の帰還を心待ちにする。

 ランナーとしては、大学時代にインターンで訪れた米航空宇宙局(NASA)の敷地を走り、注意されたこともある。「これまでに地球1周分(約4万キロ)以上は走った。死ぬまでに月まで行ける距離(約38万キロ)を走りたい」。はやぶさ2の研究者は、走りへの意欲も宇宙を基準に語った。

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2166444 0 東京オリンピック2020速報 2021/06/30 09:40:00 2021/06/30 10:49:22 聖火皿に火をうつし手を振る月崎竜童さん(29日午後、相模原市緑区で)=川口正峰撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210630-OYT8I50001-T.jpg?type=thumbnail
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