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五輪選手の入国本格化、選手村への入村前倒しも…組織委準備

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 東京五輪・パラリンピックで、来日する選手らへの水際対策を強化した新型コロナウイルス対策指針「プレーブック」の適用が1日、始まった。ウガンダ選手団から感染者が出た問題を受け、政府は濃厚接触の疑いがある人は空港から別のバスで運ぶよう改めたが、事前合宿を受け入れる自治体から不安の声が上がる。

1日は100人超

成田空港に到着し、ウイルス検査場へ向かう米ボクシング選手団(1日午後)=矢牧久明撮影
成田空港に到着し、ウイルス検査場へ向かう米ボクシング選手団(1日午後)=矢牧久明撮影

 成田空港では1日午後、米国のボクシング選手団約20人が到着。誘導などを担当する大会組織委員会の「空港リエゾン」が機内に入り、一般客を先に降機させた後、専用レーンでウイルス検査場まで案内した。羽田空港にもボートのドイツ代表約40人が着いた。

 この日は100人超の選手が入国。毎日の検温結果を入力する選手向けのスマートフォン用アプリの運用も始まった。入国後、体調不良になっていないか確認するのが狙いだ。

 大会関係者によると、選手村(東京都中央区)が開村する13日までに、約3400人が事前合宿のため来日する予定。空港からの移動は原則、専用バスだが、行き先が遠方で、航空機や新幹線を利用する選手も約1500人いる。

ウガンダの教訓

 国際オリンピック委員会(IOC)などが先月公表したプレーブック第3版の規定では、選手は出国前96時間以内に2回、検査をする。入国時に空港で唾液による検査を受け、陰性であれば合宿先に入り、専用車でホテルと練習場などに限定して行き来する。

 6月に来日したウガンダ選手団は、1人が成田空港で陽性と判明し、隔離された。だが、濃厚接触者を特定しないまま、残る8人がバスで大阪府泉佐野市に移動した。その後、別の1人の感染がわかり、同行した市職員やバス運転手も濃厚接触者と認定された。

 「空港検疫で選手団に陽性者が出た際の対応が想定できていなかった」。6月30日、内閣官房幹部はこう述べ、新たな防疫体制を公表した。

国が専用車

 7月1日からは空港の検査で陽性者が出れば、組織委の専用車両で選手村の発熱外来に運ぶ。ここで鼻から検体を採取するPCR検査を行い、再陽性になった場合、近くの宿泊療養施設や病院に搬送する。

 一緒に入国した選手は空港の検査が陰性でも、機内で陽性者の前後2列に座っていれば「濃厚接触候補者」に指定。合宿地には、ほかの選手とは別に、国が用意した専用車で移動する。濃厚接触者の特定は到着後、地元の保健所が行うが、その前に移動中の車内で感染するのを避けるため、「疑い」段階で隔離する。

 今年に入って感染が拡大し、外国選手団の合宿中止が相次ぐ。IOCは当初、五輪選手の選手村への入村は競技開始の5日前からとする方針を示していたが、組織委はこれより早く、調整場所として使えるよう準備を進めている。

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2172340 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/02 05:00:00 2021/07/02 01:39:53  成田空港に到着した米国のボクシング選手たち別送り https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210701-OYT1I50151-T.jpg?type=thumbnail
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