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「一生に一度かも…見せたいが仕方ない」児童生徒の五輪観戦、コロナ・熱中症リスクで中止

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 子どもたちに東京五輪・パラリンピックを間近でみてもらう「学校連携観戦プログラム」を巡り、自治体の対応が分かれている。新型コロナウイルス感染への懸念などを理由に観戦を中止する自治体がある一方で、感染状況を注視しながら参加方針を維持する所もある。五輪開幕まで21日と迫る中、対策の強化を求める声も上がっている。

徒歩50分

五輪のシンボルマークが設置された国立競技場。子どもの観戦を巡って自治体が頭を悩ませている
五輪のシンボルマークが設置された国立競技場。子どもの観戦を巡って自治体が頭を悩ませている

 「コロナと熱中症のリスクを考えると、やむを得ない判断だった」。先月22日、観戦中止を発表した東京都目黒区の担当者は理由をこう説明する。

 区は2018年秋、全小中学校などへの希望調査を踏まえ、区内の全小中学生と5歳の子ども計約1万3000人を参加希望とした。昨年の五輪延期決定や、3度にわたる緊急事態宣言を通じ、反対の声は多くなかったが、今年6月上旬になって、保護者から「取りやめてほしい」と要望が相次いだという。

 観戦予定の会場で一番遠い有明アリーナ(江東区)までの移動時間は、最長で約2時間で、2回の電車乗り換えと計約50分の徒歩移動が必要だ。マスクをしたままでの移動で熱中症の恐れも高く、区は中止を決めた。担当者は「大勢の子どもが電車などで移動するのは、感染リスクが高い。子どもの安全には代えられない」と話した。

 東京都三鷹市も変異ウイルス拡大への懸念から中止を決めた。車いすラグビーとボッチャを観戦予定だった市立第五小学校はパラ競技の体験授業などを進めており、福島健明校長(51)は「一生に一度かもしれない東京での大会。 切磋琢磨せっさたくま するアスリートの姿をみせてあげたかったが、仕方がない」と声を落とした。

 都教育庁によると、都内では19年8月時点で、小中高生ら計約90万人が観戦を予定していた。今後、キャンセルの状況などを調べる。

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2173749 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/02 12:00:00 2021/07/02 12:00:00 国立競技場(奥)近くに設置されている五輪のシンボルマーク。マスク姿の人が行き交っていた。東京都新宿区で。2020年7月22日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210702-OYT1I50087-T.jpg?type=thumbnail
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