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瀬戸大也と同い年のライバル・ケイリシュ調子上向き、金メダル争いか

  
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 どん底の1年を経て、戦いの舞台へ戻ってきた。今回の競泳代表には松元 克央かつひろ (セントラルスポーツ)、佐藤翔馬(東京SC)ら金メダルが期待される選手はいるが、「エース」と言えば瀬戸大也に他ならない。「五輪でのライバルは自分自身」と言い切る表情は、かつての自信がよみがえってきているように映る。(2021年7月2日付朝刊掲載)

金メダル獲得へ「ライバルは自分自身」と語る瀬戸大也
金メダル獲得へ「ライバルは自分自身」と語る瀬戸大也

 2016年リオデジャネイロ五輪は400メートル個人メドレーで銅メダル。金に輝いた同学年の萩野公介(ブリヂストン)を追い越さんと、鍛錬を積んできた。「やっと本当のアスリートになってきた」と思えるようになった昨春、新型コロナウイルスの影響で五輪延期が決まり、緊張の糸が切れた。

 「東京で金メダルを取るために死に物狂いでやっていた。『延期の1年で力をつけられる』と言っている人を見て『何を言っているんだ』と思った」

 秋には自身の女性問題で活動自粛に追い込まれ、試合出場が禁止された。練習は可能だったが、プールへ通う頻度はめっきり落ちた。20年の夏に向けて積み上げてきた肉体、精神、周囲の期待――。全てが音を立てて崩れていった。

 活動自粛中の昨年12月。日本選手権が開催されていた東京アクアティクスセンターからほど近い東京辰巳国際水泳場で、一般スイマーに交じって泳いだ。昨年から指導を受ける埼玉栄高時代の同級生、浦瑠一朗コーチの提案で、「仮想日本選手権」に挑んだ。しかし、タイムは散々。尻に火が付いたこの時が、ターニングポイントだった。

 今年2月、復帰戦となったジャパンオープンの400メートル個人メドレーは4分12秒57で勝利。自己ベストより6秒以上遅いが、勝つことに意味があった。「ここからが再スタート」。中途半端だった気持ちに区切りをつけ、心の中で東京の金メダルへの号砲を鳴らした。元々、ここぞという時の集中力はずば抜けている。一気に調子を取り戻し、4月の日本選手権では同種目のタイムを4分9秒02まで上げて圧勝した。

 夏は得意な季節という。25日には、東京五輪の競泳で最初となる同種目の金メダルが決まる。「思い描くレースができたら、金メダルは99%取れると思う。残りの1%を覆されないように、やるべきことをやりたい」。世間から厳しい目で見られていることは、自分が一番わかっている。重い十字架を背負いながら、結果だけを追い求める夏が、すぐそこまで来ている。

瀬戸 大也(せと・だいや)  1994年生まれ。埼玉県出身。早大出。5歳で水泳を始める。自身が持つ200メートルバタフライの日本記録(1分52秒53)は世界歴代3位。2019年世界選手権優勝で個人メドレー2種目の代表に内定した。1メートル74、75キロ。TEAM DAIYA所属。

ライバルの米のケイリシュ…調子上向き

 瀬戸と同じ1994年生まれのチェース・ケイリシュ(米)が個人メドレー最大のライバルとなる。リオ五輪では400メートルで銀メダル。世界選手権は2017年に個人メドレー2冠に輝いた。19年は調子を崩し、200メートルで銅、400メートルで予選落ちに終わったが、400メートルの自己ベストは瀬戸を上回る4分5秒90。6月の東京五輪米国代表選考会では、今年の世界ランキングで瀬戸に次ぐ2位の4分9秒09をマークし、調子を上げてきている。3泳法目の平泳ぎが得意で、前半型の瀬戸を後半に追い上げる展開となりそうだ。

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2231262 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/24 17:16:00 2021/07/24 17:16:00 【サンスポ代表04】〈競泳日本代表合宿〉 練習に臨む瀬戸大也 =22日午前、長野県東御市のGMOアスリーツパーク湯の丸(代表撮影)競泳の日本代表合宿で練習に臨む瀬戸大也(22日)=代表撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210702-OYT1I50138-T.jpg?type=thumbnail
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