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「北島2世」の慶応ボーイ・佐藤翔馬「目指すのはもちろん金」

   
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(2021年6月24日付朝刊掲載)

 日本競泳陣で今、最も勢いがあるのが平泳ぎの佐藤翔馬(20)(東京SC)だ。初陣となる1か月後の五輪へ向け、「目指すのはもちろん金」と高らかに宣言する。

平泳ぎの伝統を受け継ぐ若きエース佐藤翔馬
平泳ぎの伝統を受け継ぐ若きエース佐藤翔馬

 昨年以降、新型コロナウイルスの影響で大学がリモート授業中心となり、練習に集中できたこともあってぐんぐんと記録を伸ばした。今年4月の日本選手権200メートルでは、前世界記録保持者の渡辺一平らを置き去りにし、2分6秒40の日本新記録で圧勝。世界トップの目安となる6秒台を出したのは今年3度目で、「世界一が見えてきた」と自信を深めた。

 伸び盛りの若者がまばゆい光を放つのが、五輪の魅力の一つだ。1988年ソウル大会では、高校3年だった池谷幸雄、西川大輔の「清風コンビ」が体操団体総合の銅メダルに貢献。92年バルセロナ大会では、14歳の岩崎恭子が泳ぐたびに自己記録を更新して200メートル平泳ぎで金を獲得した。外国勢では、76年モントリオール大会で女子体操3冠に輝いた14歳のナディア・コマネチ(ルーマニア)、初めて決勝に進んだ2008年北京大会で、陸上男子100メートルの世界記録を軽々と塗り替えてみせた21歳のウサイン・ボルト(ジャマイカ)――。数々のシンデレラストーリーが紡がれてきた。

 佐藤は04年アテネ、08年北京の両大会で平泳ぎ2冠を達成した北島康介が育ったスイミングクラブに所属する。「北島2世」とも呼ばれることに、「僕も(系譜を)継いでいきたい」と伝統の重みは自覚しつつも、「初めての五輪なので、まずは会場やレースの雰囲気を楽しみたい」と、プレッシャーはまったく感じさせない。

 小学校からの慶応ボーイで、医師でヨット好きの父新平さんが「水に落ちても大丈夫なように」と0歳からベビースイミングに通わせた。小学3年で北島も通った東京SCへ。直後の記録会の平泳ぎで優勝し、憧れの北島からジャージーにサインをもらったのを機に、平泳ぎを専門にすると決意した。北島の恩師でもある競泳日本代表の平井 伯昌のりまさ 監督は、「北島と同じで、水しぶきからガッツが出ているような泳ぎだ」と2人を重ね合わせる。

 生まれたのが夜中で、初めて朝日が差し込んだ瞬間、ベッドのシーツにキラキラと光の筋ができた。その光景に母の純子さんはペガサスを連想し、我が子を「翔馬」と名付けたという。成長著しい新鋭はその名のごとく、東京のひのき舞台へ羽ばたいていく。

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2231391 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/24 18:56:00 2021/07/24 18:56:00  男子100!―平泳ぎ準決勝のレースを終え、ガッツポーズする佐藤翔馬=3日、東京アクアティクスセンター(代表撮影)男子100メートル平泳ぎ準決勝のレースを終え、ガッツポーズする佐藤翔馬(3日)=代表撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210706-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail
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