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白血病を機に骨髄バンク普及に尽力、笑顔で聖火つなぐ

  
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 東京オリンピックの聖火リレーは7日、埼玉県内2日目を迎え、81人のランナーが15市町を聖火とともに巡った。皆野町と長瀞町の間は「長瀞ラインくだり」で、秩父市では列車で、聖火が運ばれた。8日は13市町で聖火をつなぎ、ゴール地点のさいたま市でのセレモニーで締めくくる。

聖火トーチを掲げながら走る大谷さん(加須市で)=早坂洋祐撮影
聖火トーチを掲げながら走る大谷さん(加須市で)=早坂洋祐撮影

 加須市を走った大谷貴子さん(60)は、日本の骨髄バンク設立の中心となった。NPO法人「全国骨髄バンク推進連絡協議会」の会長を6年間務め、現在も骨髄バンクの普及活動を精力的に続ける。

 1986年、25歳の時、白血病と診断され、余命数か月と宣告された。骨髄移植が必要だったが、当時は日本に骨髄バンクはない。最終的に母親の骨髄を移植し、一命を取り留めた。

 移植前から同じ病気の患者のために奔走し、91年には日本骨髄バンク設立にこぎつけた。「現在の登録者は約53万人。2万5000人以上が骨髄提供をしてくれた。感謝しかない」と話す。

 聖火リレーは、主治医から「あなたが元気に走る姿を見せることが白血病患者だけでなく、治療に当たっている医師にも勇気を与える」と熱心に勧められて応募した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、医療現場では、血液がんの医師も感染症病棟の応援に駆り出され、白血病の患者が手術延期や転院をさせられることもある。直前まで辞退も考えたが、主治医の言葉に立ち返り、参加を決めた。

 地元の道を走り、無事に聖火を次の走者に引き継ぐと、「医療関係者への感謝の思いも込めて走ったので、ずっと笑顔で走れた」と語った。

 五輪では、同じ病を克服した競泳の池江璃花子選手(21)の活躍を願っている。

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2188713 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/08 09:39:00 2021/07/08 10:19:12 聖火トーチを手に走る大谷貴子さん(7日午後4時32分、埼玉県加須市で)=早坂洋祐撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210707-OYT8I50130-T.jpg?type=thumbnail
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