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「チョー気持ちいい」「こけちゃいました」…オリンピック名言集

  
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 オリンピックという最高峰の舞台で生まれる言葉がある。それに多くの人が感動してきた。1984年のロサンゼルス大会からテレビ中継が増えると、試合後のインタビューからも多くの名言が生まれ、それが流行語にもなった。主なものを振りかえってみた。(読売新聞オンライン 河合良昭)

「いままで生きてた中で一番幸せ」競泳・岩崎恭子さん

 1992年のバルセロナ大会。当時14歳で、中学校2年の岩崎恭子さんが、競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した。大会前は注目を浴びていなかった少女が彗すい星せいのように現れて金メダルを獲得し、日本中が沸き立った。

 岩崎さんは試合後のインタビューで心境を聞かれ、中学生の素直な心境を表した。

「こけちゃいました」マラソン・谷口浩美さん

 同じ1992年のバルセロナ大会。男子マラソンでメダルを期待されていた谷口浩美さんだったが、22.5キロ地点の給水所で後続の選手に左足のかかとを踏まれ転倒。脱げた靴を履きなおして約30秒後に再スタートし、最後まで力走したが結果は8位。メダルには届かなかった。

 試合直後のインタビュー。接触した選手を悪く言うこともなく、笑顔で答えるスポーツマンシップがたたえられた。このレースでは同じ旭化成に所属していた森下広一さんが銀メダルを獲得した。

「自分で自分をほめたい」マラソン・有森裕子さん

 1996年のアトランタ大会。女子マラソンでは有森裕子さんが銅メダルを獲得した。有森さんは前回大会も女子マラソンで銀メダル。しかし、その後は足を故障し、手術を経験。それを乗り越えてつかんだ2大会連続のメダルだった。

「最高で金 最低でも金」柔道・田村亮子さん

 2000年のシドニー大会。女子柔道48キロ級の田村(現・谷)亮子さんは、それまで世界柔道選手権を連覇するなど強さを示しながら、バルセロナ大会(1992年)、アトランタ大会(96年)は銀メダルにとどまった。大会前に目標を聞かれて、強い覚悟を表現した。そして宣言どおり金メダルを獲得。感想を聞かれた際、「初恋の人とやっと巡り合えた気持ちです」と表現した言葉も話題となった。

「めっちゃ悔し~い」競泳・田島寧子さん

 2000年のシドニー大会。競泳女子400メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した田島 寧子(やすこ) さん。この種目では日本人初のメダルという快挙だったが「金がいいですぅ」と悔しがる、インタビューの明るい受け答えで人気者となった。表彰式では表彰台から降りた際に転んでしまった。

「チョー気持ちいい」競泳・北島康介さん

 04年のアテネ大会。競泳男子100メートル平泳ぎで北島康介さんが金メダルを獲得した。優勝を期待され、強いプレッシャーがかかる中、スタート台に立ち、ライバルのハンセン選手(アメリカ)に競り勝った。競泳男子200メートル平泳ぎでも金メダルを獲得し、2冠を達成した。

 北島さんは、この大会から3大会連続でメダルを獲得し、名言が次々生まれた。「チョー気持ちいい」から、北島康介さんをめぐる「名言3部作」が始まった。

「なんも言えねえ」競泳・北島康介さん

 08年の北京大会。北島さんは競泳男子100メートル平泳ぎで2大会連続となる金メダルを取った。前回大会後の長いスランプを克服しての結果だっただけに、白いタオルで顔を覆いながらインタビューに答え、言葉を詰まらせた。200メートル平泳ぎも金メダルを獲得し、2大会連続の2冠達成という偉業を成し遂げた。

「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」競泳・松田丈志さん

 12年のロンドン大会。北島さんは個人種目ではメダルを取ることができなかった。最後の競泳男子400メートル・メドレーリレーのレース前。主将を務め、リレーではバタフライを泳いだ松田丈志さんが、偉大な先輩にメダルを取らせようと、内緒で北島さんを除くリレーメンバー3人と話し合っていた。見事、銀メダルを獲得した。

オリンピックと流行語大賞

 オリンピックで生まれた名言は、その年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)でも取り上げられ、受賞語になっている。この流行語大賞も1984年のロサンゼルス大会から始まった。

初めての受賞は96年、有森さんの「自分で自分をほめたい」で、年間大賞になった。

 2000年は田村さんの「最高で金 最低でも金」が特別賞、田島さんの「めっちゃ悔し~い」がトップテン入りした。

 04年は北島さんの「チョー気持ちいい」が年間大賞。レスリング女子72キロ級で銅メダルだった浜口京子さんの「私の人生の中では金メダル以上の経験」が特別語録賞になり、父でプロレスラーのアニマル浜口さんが娘を応援する「気合だー!」がトップテン入りをしている。

 08年は、選手の言葉ではないものの、女子ソフトボールで金メダルの立役者となったエースの上野由岐子さんが準決勝と3位決定戦、決勝戦と2日間を1人で投げ抜いた投球数を示す「上野の413球」が選考委員特別賞となった。

 12年には松田さんの「手ぶらで帰らせるわけにはいかない」がトップテン入りした。

名言はどこから飛び出すのか?

 18年の年間大賞は冬季オリンピックの平昌大会で銅メダルとなったカーリング女子日本代表が発した「そだねー」。

 これまでの名言とは違い、インタビューや競技内容からではなく、プレー中の掛け声から選ばれた。競技への注目の仕方が変化しているのかもしれない。

 近年、アスリートはSNSを使って自分の言葉を発信することも増えている。東京大会では、SNSからも「名言」が飛び出すのか、注目したい。

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2225153 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/22 09:00:00 2021/07/22 09:15:09 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210708-OYT1I50096-T.jpg?type=thumbnail
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