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「自転車のルーツ」の陸船車、聖火ランナー乗せて前進…発明の地で

  
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 東京オリンピックの聖火リレーは埼玉県内3日目の8日、108人のランナーが、川越市からさいたま市までの13市町を巡った。県内の全日程が終了し、計274人がつないだ聖火は、東京都へと引き継がれる。

 本庄市でのリレーのスタート地点となった「はにぽんプラザ」では、18世紀初めに現在の同市で発明され、「自転車のルーツ」とされる足踏み式の4輪車「 陸船車りくせんしゃ 」が登場。岩田朋之さん(35)が、船首に聖火のトーチを付けた陸船車に乗り、スタッフが後ろから押して約10メートル走行した。岩田さんは左脚にけがをしているため、その後は車いすに乗り換えて走った。

陸船車に乗ってスタートする岩田さん(本庄市で)
陸船車に乗ってスタートする岩田さん(本庄市で)

 岩田さんは、弱視の選手がプレーする5人制のミニサッカー「ロービジョンフットサル」(LVF)の日本代表主将として活躍した。2016年の合宿で本庄市を訪れた際、市や住民が練習場所の確保など様々な支援をしてくれたことに「恩返しがしたい」と、聖火リレーに参加した。

 12年、26歳の時に目の病気を発症し、視力が0・01まで落ちた。「見えていた物が見えない」つらさに耐えかね、仕事も辞めた。

 だが、眼科医の「君自身が輝き、胸を張って生きてほしい」との言葉に一念発起。大学に入り、LVFを始めた。技術を磨き、14年から日本代表の一員に。15~19年には主将を務めた。

 現在は自身の作ったチームでプレーするほか、視力障害がある子どもたちの指導にもあたる。

 聖火リレーでは、大きな拍手で迎えてくれた地元住民らに手を振り、「ありがとうございます」と応えながら走行した。無事に完走後、「感謝の思いがいっそう強くなった。幸せな景色だった」と、白い歯をのぞかせた。

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2192412 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/09 10:21:00 2021/07/09 10:21:00 陸船車に乗り込み、手を振る岩田さん(8日午前11時10分、本庄市で)=杉木雄斗撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210709-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail
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