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パラ卓球選手と「鉄人」がトーチキス、雄姿世界へ

  
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 東京都内で9日、東京五輪の聖火リレーがスタートした。世田谷区での聖火お披露目式に続き、午後には町田市で点火式が行われた。公道走行に替わって世田谷区と狛江、稲城、町田3市にゆかりのある走者が次々にステージに上がり、隣の人にトーチの火を移す「トーチキス」で聖火をつないだ。

トーチキスを交わした七野さん(左)と小川さん
トーチキスを交わした七野さん(左)と小川さん

次こそ夢の舞台に…パラ卓球選手・七野一輝さん 22

 車いすから高々と上げた両手でトーチを掲げると、自然と笑みがこぼれた。「障害がある人も、勇気を出して一歩を踏み出してほしい。応援してくれる人がきっといるから」。東京大会への出場を目指したパラ卓球選手は、燃え上がる聖火に思いを込めた。

 生まれつき膝から下の感覚がない。成長するにつれて自らの体を支えることが難しくなり、中学1年の時につえが手放せなくなった。それでも、入部した卓球部では、障害者ではなく一人の友人として受け入れてくれる仲間がいた。

 ただ、他校が参加する大会への出場はかたくなに拒んだ。周囲には「楽しいだけで十分」と伝えていたが、「笑われるのではないか」と怖かったからだ。顧問は無理強いすることもなく、「気軽に出てみないか。不安があれば聞くよ」と声をかけ続けてくれた。「一度だけ」と思って出た試合は負けてしまったが、「きみ、すごいね」とたくさんの人に声をかけられた。

 スポーツの世界では、すべての選手が分け隔てなく活躍をたたえられる。この時の体験が原点となった。世界を舞台に活躍を重ねたものの、今大会への出場にはあと一歩及ばなかった。「次こそは応援してくれる人たちを夢の舞台に連れていきたい」と誓っている。

鉄人 選手へエール…トライアスロン世界2位・小川忠吉さん 78

 トライアスロンの世界選手権で2位に輝いた「鉄人」は、鍛え抜かれた体で力強いガッツポーズを見せ、しっかりと聖火をつないだ。

 稲城市で金属加工の仕事に従事するかたわらで、トライアスロンを始めたのは60歳の時だ。「挑戦する気持ちが生きがいになる。このまま『おじいさん』にはなりたくない」と考えた。

 身長1メートル53、体重43キロの小柄な体が、スイム(水泳)とバイク(自転車)、ランで計約226キロを走破する過酷な「アイアンマンレース」にはまった。2017年10月、米ハワイ島で開かれた世界選手権では15時間38分31秒を記録し、75~79歳の部で2位に輝いた。

 「熱狂の中でゴールを駆け抜ける快感がたまらない。見た目はおじいさんかもしれないけれど、気持ちはまだまだ若いよ」と笑う。

 目標は80歳で世界選手権に出ることだといい、大役を終え、「血のにじむような努力で五輪への出場をかなえた選手たちには、持てる力すべてを出し切ってほしい」とエールを送った。

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2195682 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/10 05:00:00 2021/07/10 05:00:00 ポーズをとる七野一輝さん(左)と小川忠吉さん(9日午後5時22分、東京都町田市で)=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210710-OYT8I50001-T.jpg?type=thumbnail
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