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肺がん見つかり「地獄に」、それでも「五輪きっかけに立ち上がって」

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 東京五輪の聖火リレーは10日、東京都内で2日目を迎え、八王子市の富士森公園東側駐車場で、隣の人に火を移す「トーチキス」が行われた。多摩、日野、昭島、八王子市で公道を走行する予定だった人たちが参加し、聖火をつないでいった。

トーチの炎を見上げる赤枝さん
トーチの炎を見上げる赤枝さん

 産婦人科医の赤枝朋嘉さん(50)は、昨年6月に肺がんが見つかり、左肺の3分の1を切除した。根気強くリハビリを続けて迎えたこの日、「トーチキスができただけで夢のよう。命があることの尊さが身にしみた」と穏やかな顔を見せた。

 2005年に多摩市で産院を開業した。出産に立ち会った後も、サンタクロース姿で成長した子どもたちを訪ねた。プレゼントを贈って交流を深める姿は、地元で愛されてきた。

 自身も中学生の子ども2人を育てながら、フルマラソンを3時間強で走破し、トライアスロンに挑んだこともある。「多摩の子どもたちに希望と夢を与えたい」と聖火リレーに応募したが、昨年3月に五輪の延期が決まる。さらにがんが見つかったことで、「天国から地獄へ落とされた気持ちだった」と振り返る。

 術後は階段を上るだけで息が切れるほど体力が落ちたが、必ず夢舞台に上がれると信じた。今では走ることもできるようになり、「病を憎んだ時期は去り、今では得られたものの方が大きいと感じている」と語る。「世界もコロナで多くを失ったが、五輪をきっかけにもう一度、自分のように立ち上がってほしい」と願う。

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2197546 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/11 09:53:00 2021/07/11 09:53:00 トーチの炎を見つめる赤枝朋嘉さん(10日午後3時12分、東京都八王子市で)=高橋美帆撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210711-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail
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