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ラグビー「7人制のために特別に開発されたボール」とは?

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 「 ()(えん) はより攻撃的なチームの方へ転がる」。今季、トップリーグで抜群の活躍を見せるニュージーランド代表SHペレナラ(NTTドコモ)の言葉通り、気まぐれに転がるラグビーボールは試合を白熱させてきた。

 ロンドン郊外の聖地・トゥイッケナム競技場の敷地内にあるワールド・ラグビー博物館には、1820年代に使われたボールが展示されている。楕円ではなく真円に近い。競技として確立していなかった時代だ。

 楕円に変わったのは、豚のぼうこうを膨らませて革を張ったためとも、抱えやすくするためとも言われる。1980年代までは革製が主流だった。水を吸うと重く、滑りやすくもなるため、雨の試合ではパスをつなぐ戦法は不利とされた。80年代後半からゴム製が普及し、「雨中のラグビーが変わった」と話す指導者もいた。

 今夏の東京五輪で実施される7人制ラグビーの公式球もゴム製だ。英ギルバート社が提供する「クォンタム セブンズマッチボール」。同社の日本代理店・スズキスポーツ顧問の鈴木次男は「7人制のために特別に開発されたボール」と説明する。

 15人制と同じ広さのグラウンドで試合をする7人制は、一人が守る範囲が広くなり攻撃側が有利とされる。相手に球を渡すことになるキックは15人制よりも少なく、パスや球を保持する機会が増える。

 ボールもこの競技特性に合わせ、耐久力よりもつかみやすさを重視している。2019年ワールドカップ(W杯)の公式球「シリウス」から、合成ゴムと天然ゴムの比率を変えて表面を軟らかくした。

 タックルされながらも片手で味方に渡す流れるようなパスワークは7人制の魅力。東京五輪でも華麗なプレーを演出してくれるだろう。(敬称略)

高校生、マウスガード義務

 激しいぶつかり合いが特徴のラグビーでは、競技規則で装着が決められている用具がある。その一つがマウスガードだ。国内では高校生までの着用が義務。2019年W杯日本代表のWTB福岡堅樹(パナソニック)が歯科医の実父に作ってもらうなど、オーダーメイドが多い。近年では内蔵センサーで衝撃度を計測し、脳しんとうかどうかを判断する製品も開発されている。

 頭部や耳を守るヘッドキャップも高校生までは必須。かつて頭頂部は十文字の形だったが、今は全体を覆うように緩衝材が入り、通気を良くする穴も開いている。汗と涙が染み込んだヘッドキャップを先輩から譲り受け、困惑する後輩もいる。

 (2021年4月21日付朝刊掲載)

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2234411 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/26 08:52:00 2021/07/26 08:52:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210713-OYT1I50118-T.jpg?type=thumbnail
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