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サーフィン五輪代表も「ジモティー」の釣ヶ崎海岸とは

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 日本勢がメダル獲得に挑む東京オリンピックの新競技、サーフィンの会場は、千葉県一宮町東浪見の釣ヶ崎海岸。JR外房線の上総一ノ宮駅から約4キロの通称・ 志田下(しだした) ポイントと呼ばれ、国内のみならず世界に知られたサーフポイントだ。

別名は「波乗り道場」。サーフィン競技が行われる釣ヶ崎海岸。
別名は「波乗り道場」。サーフィン競技が行われる釣ヶ崎海岸。

 コロナ前には、一宮町への観光客を含む年間来訪者数は約75万人あった。うち約60万人がサーファーといわれ、海岸沿いの道路にはサーフショップや若者向けの飲食店が並ぶ。世界トップレベルのプロが集まる国際大会も数多く開催されているサーフィンのメッカだ。

 オリンピック会場として正式決定した翌年の2017年には、海岸周辺の基準地価が下落から上昇に転じるなどの「オリンピック効果」も見られた。神奈川県の湘南ほど有名ではないが、五輪開催で知名度は上昇してきた。

 一宮町の公式ページにはこうある。

 「釣ヶ崎海岸は『波乗り道場』とも呼ばれ、条件が揃うと上級者向けの波になり、多くのプロやハイレベルなサーファーがしのぎを削るサーフポイントです」

 多くの日本人選手が子供のころから「道場」で腕を磨いた。

8歳から練習してきた釣ヶ崎海岸で波に乗る大原洋人(五輪テスト大会で)
8歳から練習してきた釣ヶ崎海岸で波に乗る大原洋人(五輪テスト大会で)

 男子五輪代表の大原洋人は、その一宮町生まれの「ジモティー」だ。

 サーフィン好きの父親の影響で、初めてボードに立ったのは小学2年。難しい波も軽々と乗りこなすプロサーファーたちを間近で見て、「自分もプロに」と決意。毎朝1時間の練習をして学校に通い、放課後はまた海で過ごした。中学2年、13歳の時、国内最年少でプロに転向。以後、世界各国を転戦しながら強豪と渡り合って腕を磨いてきた。

 「一宮の海にはプロサーファーがたくさんいて、アマチュアも一緒にサーフィンをする。小さい頃、プロや上手な人たちから(技術を)吸収した。今の自分があるのはそのおかげで、それが一宮の良さ。(地元の)この海でサーフィンができることが最大のパワーを生んでくれる」と大原は話す。

 釣ヶ崎海岸の真ん中には、選手たちの活躍を見守るように鳥居がそびえ立つ。町の山側にある 玉前(たまさき) 神社は、海の女神である「 玉依姫命(たまよりひめのみこと) 」をまつる、関東屈指のパワースポットだ。釣ヶ崎海岸では毎年9月、玉前神社を中心に周辺神社のみこし9基が波打ち際を疾走し、鳥居をくぐり抜ける「上総十二社祭り」が開かれる。神社が「波乗守」を売り出したり、町サーフィン業組合が古いボードを南アフリカの子供に送ったりと、サーフィン熱は高まり続けている。

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2237377 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/27 07:48:00 2021/07/27 07:48:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210715-OYT1I50123-T.jpg?type=thumbnail
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