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五輪サイバー攻撃に警戒…競技場の照明ダウン?測定システム不能に?

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 東京五輪の開幕が1週間後に迫る中、サイバー攻撃を受ける危険性が高まっている。6月には、五輪の対策担当者名が大量に流出する事件が発覚。攻撃によっては大会の運営に重大な影響が出る恐れがあり、政府や大会組織委員会は神経をとがらせている。(畑武尊)

■スポンサー攻撃

 「敵であるハッカーに、誰が五輪のサイバー対策担当者なのかを知られた。陣容がばれてしまった」

 東京五輪の安全対策に協力するセキュリティー会社幹部は危機感を隠さない。

 政府のサイバー安全対策の司令塔である内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は6月2日、「情報共有訓練に参加した90組織の170人の氏名、役職、組織名の個人情報が不正アクセスで流出した」と発表した。

 競技会場の照明が突然落ちる。測定システムが機能しなくなり、タイムが測定できなくなる……。セキュリティー会社などによると、五輪では、様々なシステムがコンピューター制御されており、運営を妨害しようとするハッカーにサイバー攻撃を仕掛けられれば、最悪の場合、競技が続けられない可能性があるという。

 こうした事態を避けようと、NISCは、電力や通信会社、医療機関など五輪の運営に欠かせない重要サービス事業者とともに、2019年から対策訓練を実施してきた。これまでに延べ約600社2000人以上が参加した。関係者によると、今回の事件では、その参加者の情報が盗み出されたという。

 NISCの担当者は「担当者の氏名を装ったウイルス付きメールが送られ、業務が大混乱する可能性もある」と心配する。

 すでにシステムの弱点を探る攻撃が始まっている可能性もある。大量のデータを送りつけてシステムをダウンさせる「 DDoSディードス 攻撃」対策を行うセキュリティー会社アカマイ・テクノロジーズの中西一博氏は「東京五輪を狙ったかは不明だが、五輪のスポンサー企業への攻撃が今も繰り返されている」と話す。

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2210819 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/16 05:00:00 2021/07/16 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210716-OYT1I50050-T.jpg?type=thumbnail
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