ニュース

世代交代乗り越え連続「金」狙う5人…内村は鉄棒専念、萩野は200m個人メドレーで

   
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 23日に開幕する東京オリンピック。日本選手団のうち、2016年の前回リオデジャネイロ大会の王者として今回、連続で金メダルを狙える立場にいるのは5人だ。3大会ぶりに復活するソフトボールを含めれば計8人が歓喜の再現を狙う。

女王対決制した川井梨・苦闘の土性、大野は貫禄

姉妹で東京五輪代表が内定し、メダルを手に笑顔を見せる川井梨紗子(右)と友香子(2019年9月、カザフスタンの世界選手権で)
姉妹で東京五輪代表が内定し、メダルを手に笑顔を見せる川井梨紗子(右)と友香子(2019年9月、カザフスタンの世界選手権で)

 リオ大会の日本人金メダリストは5競技16人。18年までに引退した2人を除けば、9人は東京大会にたどり着けなかった。

 東京大会に出場する5人のうち、最も早く内定を決めたのはレスリングの川井梨紗子(26)(ジャパンビバレッジ)だ。リオ大会では63キロ級に階級を上げていたことから、主戦場に復帰する道を選択。リオ大会で58キロ級を制し五輪連覇を「4」に伸ばしていた伊調馨(ALSOK)と、東京大会採用の57キロ級を巡り代表の座を争うことになった。

 18年12月下旬の全日本選手権決勝で敗れ王手をかけられた形になったが、19年6月の全日本選抜の決勝、続く7月のプレーオフに連勝し9月の世界選手権(カザフスタン)の切符をもぎ取った。

 その世界選手権では、メダル獲得で代表内定という条件を難なくクリア、そのまま決勝も制し3連覇(17年は60キロ級、18年は59キロ級)を果たした。また妹の友香子(23)(現ジャパンビバレッジ)も62キロ級3位で初のオリンピック代表に内定、二重の喜びとなった。

 一方、その世界選手権で出場枠を獲得したものの、3位決定戦で敗れたのが土性沙羅(26)(東新住建)だ。19年12月の全日本選手権でも準決勝敗退で決めきれず、昨年3月上旬、プレーオフでようやく代表内定にこぎつけた。レスリングの女子では階級数は6で変わらないものの区分が変更されており、リオで女子69キロ級を制した土性は今大会では同68キロ級に出場する。

 多くの金メダリストを輩出してきた柔道界だが、男子でオリンピック連覇を果たしたのは3連覇の野村忠宏氏を含めて過去3人。男子73キロ級の大野将平(29)(旭化成)が偉業に挑む。19年の世界選手権東京大会を6試合オール一本勝ちという圧倒的な内容で優勝。その後の選考対象大会を負傷により欠場したため日本柔道勢の内定一番乗りとはならなかったが、昨年2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会でも優勝を果たし、同月下旬に一挙12人が内定した際には当然のように名を連ねた。

内村、萩野は看板種目を回避

全日本種目別選手権の男子鉄棒予選での内村航平の演技(6月5日)
全日本種目別選手権の男子鉄棒予選での内村航平の演技(6月5日)

 一方、体操の内村航平(32)(ジョイカル)と競泳の萩野公介(26)(ブリヂストン)は、ともに東京大会に向け大きな決断を行った

 内村は肩の不調に苦しみ、30歳で迎えた19年4月の全日本選手権でまさかの予選落ち。常連だった世界選手権の代表入りも逃した。熟慮の末、五輪で3連覇と連覇がかかっていた個人総合、団体総合を断念し、種目別鉄棒に専念する道を選択をした。

 H難度の手放し技「ブレトシュナイダー」も取り入れ、今年4月からの選考レースでポイントを積み上げた。最後の6月の全日本種目別選手権の決勝ではミスが出て、跳馬の米倉英信(徳洲会)とポイント総数が同点となったが、タイブレイクルールで上回った。

競泳の日本選手権男子200メートル個人メドレーで2位に入り代表に内定した萩野公介(左、右は優勝した瀬戸大也)=4月8日
競泳の日本選手権男子200メートル個人メドレーで2位に入り代表に内定した萩野公介(左、右は優勝した瀬戸大也)=4月8日

 萩野は、高校3年時のロンドン五輪で男子400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得。リオ大会では同種目で金、男子200メートル個人メドレーで銀と活躍し、男子800メートルリレーで日本の銅に貢献した。ただ、不振を背景に19年3月に自身の公式サイトに「今は競技に正面から向き合える気持ちではない」などと心境をつづり休養に入り、同年8月に実戦復帰した経緯がある。

 コロナ禍でオリンピックが1年延期となるなか、昨年12月の日本選手権で200メートル個人メドレーと400メートル個人メドレーを制するまで復調。ただ、今年4月の日本選手権兼東京オリンピック選考会では、自身の看板種目と言える400メートル個人メドレーを回避した。200メートル自由形で3位となり800メートルリレーのメンバーに食い込むと、200メートル個人メドレーでライバルの瀬戸大也(27)(TEAM DAIYA)に次ぐ2位で、個人種目でも内定を勝ち取った。

上野・山田・峰、金メンバー健在

 金メダルの味を知る選手はほかにもいる。復活を果たしたソフトボールでは、08年北京大会で悲願の初優勝を果たしており、その時のメンバー、上野由岐子(38)(ビックカメラ高崎)、山田恵里(37)(デンソー)、峰幸代(33)(トヨタ自動車)が東京大会でも代表入りした。豊富な経験と技術でチームを支える役割が期待されている。

 延期されたうえ多くの競技で無観客となるなどコロナ禍が続く東京大会だが、世代交代の波を乗り越え、強い決意でオリンピックの舞台に戻ってきた実力者たちに、熱い視線が注がれるに違いない。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2217396 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/19 09:23:00 2021/07/19 10:30:35 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210716-OYT1I50009-T.jpg?type=thumbnail
続きを読む

「競泳」のニュース

オリンピック 新着ニュース