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乳がん検診を啓発するピンク色の腕時計と靴でトーチキス

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 東京五輪の聖火リレーは17日、東京都内で9日目を迎え、練馬区の区立練馬総合運動場公園で、隣の人に炎を移す「トーチキス」が行われた。杉並、中野、練馬区で公道を走行する予定だった人たちが参加し、聖火をつないだ。18日は、足立区の都中央卸売市場足立市場でセレモニーが開かれる。

トーチキスをする西貝さん。「自分の思いも含めて多くの人の気持ちがこもった聖火をつなげられて良かった」と話した(17日午後、練馬区の区立練馬総合運動場公園で)=米山要撮影
トーチキスをする西貝さん。「自分の思いも含めて多くの人の気持ちがこもった聖火をつなげられて良かった」と話した(17日午後、練馬区の区立練馬総合運動場公園で)=米山要撮影

 聖火をつないだ瞬間、生きてこの場に立てた喜びがこみ上げた。成人した子どもら家族に見守られた晴れ舞台に、西貝圭子さん(68)は、乳がん検診を啓発するシンボルカラーのピンク色の腕時計と靴を身につけて臨んだ。

 長女を出産した約半年後、入浴中に胸のしこりに気づいた。乳がんと診断され、38歳で死を覚悟した。長男は3歳になる直前だった。わきのリンパへの転移もあり、右乳房の全摘出を余儀なくされた。ただ、命が助かったことは救いだった。

 病気について調べるうち、早期に発見すれば9割以上が治ると知り、検診を推進する活動を始めた。練馬区内に乳がん経験者で作る団体「ピンクリボン in NERiMA」を設立し、小中学校のPTA出張講座で乳がんの知識を伝えてきた。病気について気軽に語り合える「乳がんカフェ」を月1回開き、患者の孤立を防ぎながら悩みに耳を傾けてきた。

 自らの体験から「子育て中はどうしても自分のことが後回しになる」と振り返る。忙しくても体に気を配り、みんなでずっと健康に過ごそうとエールを送りたくて聖火ランナーを希望した。「がんが見つかるのが怖いと思い込み、検診を避ける人が多いが、見つからない方がよっぽど怖いと知ってほしい」と訴える。

 新型コロナウイルスの影響で、がんの検診率は下がる傾向にある。危機感を覚え、5月の母の日に乳がん検診を勧める恒例のイベントを今年は再開した。

 トーチキスをした後、スマートフォンには、中継映像を見た乳がんで入院中の友人から「 素敵すてき です。爽やかな笑顔でユニホームも似合ってましたよ」とメッセージが寄せられた。

 「私が普通に生活する今の姿を見せて、患者さんを勇気づけたかった。今日も元気に生きています」と笑顔で話した。

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2215885 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/18 10:45:00 2021/07/18 15:24:12 笑顔でトーチキスをする西貝圭子さん(右)  ※※1080305 西貝圭子=米山要撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210717-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail
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