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帰ってきた熱くて強い上野「楽しめています」…「福島からパワー」スイッチ入った

 
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先発し5回途中まで1失点と好投した上野由岐子(21日、福島県営あづま球場で)=里見研撮影
先発し5回途中まで1失点と好投した上野由岐子(21日、福島県営あづま球場で)=里見研撮影

 上野が第1球を投じ、捕手のミットが音を響かせて、東京五輪の競技が始まった。初回に連続死球で先制点を与えたものの、すぐに立ち直って大勝への土台を作り、五回途中、85球でマウンドを譲った。

 2008年北京五輪で、上野は日本を初の金メダルに導いた。2日間で3試合を投げ抜いた「上野の413球」は国民を熱狂させ、皮肉なことに日本のエースから五輪に対する熱意を大量に奪ってしまった。

 引退も脳裏をよぎる中、実施種目から外れていたソフトボールの復活が16年8月に決まったが、心に火がつかない。五輪で勝つ難しさや苦しさを痛いほど知っているだけに「簡単に腹はくくれなかった」という。

 スイッチを入れてくれたのは「福島」だった。17年3月、一部の試合があづま球場で行われると決定し、上野は「(東日本大震災から)福島はいろんな苦難を乗り越えて、やっとここまでたどり着いた。きっと自分は福島からパワーをもらえる」と考えた。「もらったパワーをプレーに変えて、自分の思いを福島に置いていこう」と誓った。

 初戦が終わり、「背負っているものを受け止めることができて、楽しめています」と笑った。22日が39歳の誕生日。続々と登場する他競技選手の道しるべにもなるような、熱くて強い上野が帰ってきた。(星聡)

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2223756 0 東京オリンピック2020速報 2021/07/21 11:32:00 2021/07/21 11:54:42 先発し4回1失点と好投した上野由岐子(21日、福島県営あづま球場で)=里見研撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210721-OYT1I50055-T.jpg?type=thumbnail
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